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掲載日:2023年12月20日
4月11日(木曜日)、埼玉県警察学校入校式に齊藤正明議長が出席しました。入校したのは、初任科第284期生、同第285期生および一般職員初任科第44期生です。
齊藤議長は県議会を代表して祝辞を述べました。
平成31年4月11日(木曜日)10時00分~11時00分
埼玉県警察学校 総合体育館(さいたま市北区植竹町)
埼玉県警察学校の合同入校式が執り行われるに当たり、県議会を代表いたしまして、一言お祝いの言葉を申し上げます。
晴れて今日の佳き日を迎えられた皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。また、今日まで、皆さんを温かく見守り、成長を支えてこられたご家族の皆さまにも心からお祝いを申し上げます。
本日入校された皆さまの中には、本年1月19日に埼玉スタジアム2○○2で執り行われた年頭視閲式の要人警護の演習において、観衆役として参加された方がいらっしゃるとお伺いしております。県民に寄り添い、その生命・財産を守るために戦うという使命の崇高さと厳しさを、あの寒空の下、改めて胸に刻まれたのではないでしょうか。
さて、今年はラグビーワールドカップが、そして来年は東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されます。それに伴い、わが国を訪れる外国人数も急増しており、昨年は初めて3,000万人を突破し、来年は4,000万人と見込まれております。こうした状況を迎えるにあたり、国際化に対応できる警察の組織化・活動体制が急務であります。
その一方で、住民生活により身近な、地域における警察活動が大切であることは言うまでもありません。毎年行われている作文コンクール「わたしたちのまちのおまわりさん」において、平成30年に内閣総理大臣賞を受賞した小学3年生の作品を、ここで紹介させていただきます。
「学校の帰り道、『ブォーン』と青い煙を出しながら、ものすごいスピードで黒い車が、私のすぐわきを走りぬけていった。私は、正面からきた車に、一歩まちがって道の方によろけていたら、きっとその車にぶつかっていただろう。私は、とても怖くなって動けなくなった。
その時、『そこの車、止まりなさい!!』
パトカーのサイレンとともに、スピーカーから聞こえた大きな声、急いで前方を見ると、黒い車の行く手をふさぐようにして、パトカーの前に、二人組のおまわりさんが、その車をにらんで立っていた。
そしておまわりさんたちは、黒い車に近づくと、車を道のわきに停車させ、車を運転していた怖い顔のおじさんを外に出した。
私は、その様子を確かめたくて、急いで、おまわりさんたちの近くへと走って行った。
車を停められたおじさんは、ムッツリと怒った顔をしながら下を向いていた。
おまわりさんたちは、通学路であること、そして、今の時間帯は一般車が侵入してはいけないこと、スピードの出しすぎは、大きな事故につながってしまうことを、丁寧に説明していた。
ところが、叱られているおじさんは、反省していない態度で、私は悲しく感じた。
すると、おまわりさんは、真剣な顔になって、こういった。
『もしも、あなたの子どもが事故に巻き込まれてしまったら、悲しくはありませんか、あなたの起こした事故でもしも、人が死んでしまったら、取り返しがつきません。私たち警察官は、みなさんの命を守る事が仕事です。』と、聞いた私は、おまわりさんたちの真剣な気持ちにとても感動した。
私は、おまわりさんたちの仕事に、最上級のありがとうを込めて、笑顔の敬礼をした。」
これから警察官になられる皆さん、毎日毎日皆さんの姿を、格好良い、親切、優しい、勇敢、こんな思いを持って頼りにし、感謝している人が大勢いるのです。こうした人たちの期待に応えられる警察官になってください。
県議会といたしましても、県内治安のさらなる改善のため、警察官を増員し人的基盤を一層強化するよう、国に要望しております。今後とも、県民誰もが安心して、心豊かに暮らすことのできる社会の実現に向け、全力を尽くしてまいります。
結びに、入校された皆さんの輝かしい前途を重ねてお祝い申し上げますとともに、ご参会の皆さまのご健勝、ご多幸を祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。
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