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掲載日:2025年12月24日
Q 高橋稔裕 議員(自民)
昨年度の調査で渡良瀬遊水地には1,044頭ものイノシシが確認されており、急増傾向にあります。先日も千葉議員が質問させていただきました。地元問題として取り組みます。
農業被害、人的被害もあり、我が加須市では戦々恐々としている状況です。利根川を泳ぐ個体もある。一説には春日部の個体は、利根川、中川、江戸川を通った渡良瀬遊水地のものではないかと言われております。ここで食い止めないと、県内に栃木や茨城のイノシシが大量移入しかねない状況だと思っております。
遊水地は4県にまたぐものであり、各県と協議会を作り、埼玉県も対応しております。ハンターの実費負担を軽減する補助や捕獲に対する報酬への支援、銃と犬を使った猟を推奨する、ICT捕獲わなやくくりわなを導入する、第2種特定鳥獣管理計画に入れることで猟期を少しでも延ばすほか、局面の違う取組が必要だと思います。
倍々ゲームで増えるイノシシです。抜本的な危機感を持った取組を行えませんか。環境部長にお尋ねします。
A 堀口幸生 環境部長
今お話しのありましたとおり渡良瀬遊水地周辺では、北関東の各県から南下する形でイノシシの生息域が拡大しておりまして、これまでの加須や羽生などの利根地域に加え、今年の夏以降は幸手、杉戸、春日部でも東部地域でも目撃情報が増えているという状況にございます。
東部地域はこれまで大型鳥獣の出没が少なく、市町村も対応に慣れておりませんので、県環境管理事務所が中心となりましてイノシシの捕獲対策検討会を開催して、ノウハウや情報の共有に努めているところです。
ただいま議員からは、ハンターの負担軽減をはじめ新たな捕獲方法など沢山の具体的なご提案をいただきました。
このご提案の方法については早速研究いたしまして、効果が見込めるものがあれば、本県だけではなく近隣3県にも提案し、周辺自治体や国と連携して対策の一層の強化に努めてまいりたいと考えております。
例えば第2種特定鳥獣管理計画の対象区域に指定することで狩猟期間を1か月延長することができますので、見直しに向けて地元の市町と調整を進め、できることから速やかに着手してまいります。
イノシシは繁殖力が高いため、侵入した地域に定着する前に迅速に対策を講じる必要がございます。後手に回ると深刻な状況になるという強い危機感を持って、地元市町とともに一体となって対策に取り組んでまいります。