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掲載日:2025年12月22日
Q 千葉達也 議員(自民)
渡良瀬遊水地は、茨城県、栃木県、群馬県及び埼玉県の4県にまたがる3,300ヘクタールの日本最大級の遊水地であり、平成24年には国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されました。
令和6年12月の一般質問では、イノシシの頭数を減らし、農作物や貴重な湿地の植物、何よりも人的被害を防ぐための対策として質問させていただきました。イノシシの大繁殖は止まっておらず、令和元年度の205頭から令和5年度は834頭、そして令和6年度は1,044頭が確認されており、農作物や堤防、人的被害が出ているとの報告を受けております。
まずは、現状の認識と1年間の活動状況について、環境部長にお伺いいたします。
A 堀口幸生 環境部長
渡良瀬遊水地周辺は県全体と比べてもイノシシの増加率が高く、農業被害や人的被害、さらにイノシシが堤防を掘り返してしまうことによる治水機能の低下なども懸念されているところです。
ここ数年のイノシシの急激な増加に対しては県としても強い危機感を持っておりまして、地元の市町と連携して効果的な対策を速やかに打っていく必要があると考えております。
このため、この1年間は捕獲の効率を高めるという観点から、まずはイノシシの生態に詳しい専門家から助言を仰ぐとともに、赤外線センサーの付いたカメラなどデジタル機器を活用した取り組みを進めてまいりました。
例えばわなの近くにカメラを設置しまして、そこから撮影した映像をスマートフォンでいつでも確認できるようにしたり、撮影した動画を分析することによって、イノシシの行動特性を踏まえた効果的なわなの仕掛け方もわかるようになっております。
警戒心が強く学習能力も高いイノシシですので、これを確実に捕獲していくためには、今後も専門家の助言や効果的な機器等を活用いたしまして、地元の市町、国・近隣3県とも連携して、成功事例やノウハウを共有しながら対策に努めてまいります。