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掲載日:2025年10月22日
Q 渡辺聡一郎 議員(自民)
近年の異常な夏の暑さは、農業に多大な影響を与えています。埼玉県内でも、果物や花き、野菜などで収量の減少や品質の低下といった被害が深刻化しております。私の地元においても、高温による農産物被害について御相談を頂くことが増加しております。
千葉県では、園芸作物の高温被害が増えている状況を踏まえ、かん水、空気冷却、遮光・遮熱対策に取り組む園芸農業者に必要な設備等を補助しております。近年の農業を取り巻く環境は、生産性向上などの自助努力で対応できる範囲を超えており、対策が必要と考えます。
県でも、高温対策設備や高温耐性品種の導入支援など、気候変動に対応した生産環境整備への支援を拡充すべきと考えますが、農林部長にお伺いいたします。
A 竹詰一 農林部長
夏場の気温は非常に高く、直近2か年の本県の猛暑日の日数は30年前に比べ1.7倍になるなど、増加傾向にあります。
こうした夏場の高温は、本県農業に大きな影響を及ぼしており、例えばトマトでは、着果不良による収量の減少、ユリなどの切花や梨などの果樹、水稲では品質低下が生じています。
このため、県では、施設園芸ハウス内の高温対策にも有効な細霧冷房やヒートポンプなどの設備導入を支援する他、県育成いちご品種の栽培施設における遮光資材等の導入に対する支援を行っています。
また、高温耐性を持つ品種導入を推進するため、花では暑さに強い品目、品種の種苗費の支援や、果樹では高温障害が生じにくい品種への改植支援を行うほか、水稲では高温耐性品種「えみほころ」の種子増産体制の整備を支援しています。
さらに、研修会や農家巡回を通じ、高温耐性品種の導入や高温に対応した栽培技術指導を行っています。
今後も、こうした高温対策を講じることにより、生産者の収益向上につなげてまいります。
再Q 渡辺聡一郎 議員(自民)
ただ今の御答弁で、県の方でいろいろと支援しているというお話でありました。あまりんなどの県育成品種への支援ですとか、施設園芸のパイオニア技術推進事業のことだと思うんですけれども、そういった支援、確かにあるんですけれども、対象品目や対象機器が狭くて、先ほど例に出した千葉県の補助制度と比べると、補助の上限額も低くなっています。私は、更に拡充すべきという質問をさせていただきましたけれども、気候変動対策として支援を拡充する考えはあるのか、再質問いたします。
再A 竹詰一 農林部長
生産者からは、近年の暑さは想定を超えており、大変厳しいといったお話を伺っております。生産現場の声をよく聴きながら必要な対応も考えていきたいと思っております。
再々Q 渡辺聡一郎 議員(自民)
農業者との意見交換の中で、その必要性を認識した場合は、高温対策への補助制度を拡充していくという考えでよろしいでしょうか。端的に言えば、そうですね。よろしくお願いいたします。
再々A 竹詰一 農林部長
既存事業で不足している部分については、しっかり生産者の声を伺って拡充を考えていきたいと思っております。
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