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掲載日:2025年10月22日
Q 渡辺聡一郎 議員(自民)
埼玉県では、質の高い芸術鑑賞の機会はありますけれども、地域の多様な層に芸術を届ける仕組みが不十分と考えます。芸術体験も地域差が大きく、高齢者や障害のある方、子供の文化芸術参加も十分とは言えない状況です。
特に、教育や福祉との接続が不足しており、アーティストが学校や福祉施設に出向く事業が少ないと感じます。市民団体によるアウトリーチは見られますが、ネットワークが散発的で、全県的なアウトリーチ派遣制度は確立されていない状況です。
埼玉は、首都圏のベッドタウンであるので、地域住民の日常とアートをつなぐことに力点を置くべきと考えます。アウトリーチの充実が県全体の文化政策の厚みを増すと考えます。学校はもちろん、子ども食堂における文化芸術のワークショップであったり、福祉施設へのアウトリーチであったり、教育や福祉現場との接点を増やしていくべきと考えます。
次の計画の中では、目標値などを定めて、県全体に文化芸術を届けるネットワークづくりが必要ではないかと考えますが、県民生活部長に見解をお伺いいたします。
A 横内ゆり 県民生活部長
文化芸術は、子供の感性を育み、高齢者の生きがいづくりにつながるなど、教育や福祉との連携は欠かせません。
教育との連携では、文化芸術団体が学校などに出向いて実技指導や公演を行う芸術文化ふれあい事業や、芸術文化振興財団において小中学校にプロのダンサーや音楽家を派遣する事業を実施しています。
福祉との連携では、社会福祉施設などでアーティストがボランティアでコンサートを行うマッチングをしております。
これらの取組の中では、教育や福祉現場とアーティストや文化団体をつなぐ仕組みが整ってございます。
こうした既存のネットワークを活用し、連携を強化することで、アウトリーチ活動がより充実するよう努めてまいります。
併せて、教育や福祉分野との連携を、次期文化芸術振興計画に位置付け、多様な県民が文化芸術に触れる機会を創出してまいります。
再Q 渡辺聡一郎 議員(自民)
しっかり目標値を持って、そうしたアウトリーチや全県にネットワークを広げていくという活動をすべきと考えますけれども、次期計画でちゃんとそのあたりも定められるのか、再質問いたします。
再A 横内ゆり 県民生活部長
現在の計画では、指標は2つというふうになってございまして、施策の進捗を評価するには不十分ではないか、という問題意識をもっておりまして、次期計画の策定に当たっては指標を増やす必要があるというふうに考えてございます。
現在、計画の策定中であり、どんな指標を選定するかにつきましては、学識経験者などを委員とする埼玉県文化芸術振興評議会や県民コメント、そうした審議の場を通じて検討してまいりたいと考えております。
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