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掲載日:2025年10月22日
Q 渡辺聡一郎 議員(自民)
私は、埼玉県の文化芸術政策で、もっと本県の魅力を高めることができる、県のイメージや魅力を向上させていくことができると考えております。
埼玉県では、文化芸術振興計画を基に政策を進められておりますが、今年度、計画の最終年度となっております。現行計画では、施策の方向性を見ても、伝統芸能や地域文化の継承・発展、また舞台芸術の振興が多く言及されております。
しかし、デジタル活用やメディア芸術に関する記述は、最終章でほんの少し触れられている程度で、計画上ほぼ見られません。実際の予算偏重や施策展開を見ても、さいたま芸術劇場や埼玉会館などの施設運営や舞台芸術には力を入れておりますが、デジタル活用やメディア芸術支援は限定的で、アナログ寄りの文化行政になっていると思います。
これからは、デジタルやメディア芸術も県の文化芸術政策の一つの柱になると考えます。例えばVRやXRを活用した芸術体験やバーチャル展示の導入なども考えられます。東京都では、プロジェクションマッピングで東京のアートシーンの魅力発信や都市ブランドの強化を戦略的に進めています。
また、プレーヤーへの支援という視点で見ましても、現在の補助制度は、伝統芸能やアマチュア発表の支援などに限定されており、デジタル化やメディア芸術、例えば映画やアニメなどのクリエーター育成については実施されておりません。
埼玉は、多くのコンテンツを持っているのに、政策的な支援は弱い状況です。デジタル化やメディア芸術の強化を行い、埼玉のアートシーンの魅力向上を図っていくべきではないでしょうか、県民生活部長にお伺いいたします。
A 横内ゆり 県民生活部長
これまで県では、県内の伝統芸能、映画・映像、美術作品などのアーカイブ化を進め、県や美術館のホームページ等で発信してまいりました。
また、デジタルシネマに特化した映画祭の実施により、次世代を担うクリエイターの発掘と顕彰を実施してまいりました。
メディア芸術の振興につきましては、埼玉県文化芸術振興基本条例に位置付け、他の芸術分野と区別することなく、活動に対する助成や場の提供、イベントの後援、PR、知事賞の交付などの支援を実施してまいりましたが、利用の実績が少ないのが現状でございます。
専門家に伺ったところ、「産業やエンターテインメントとして、既に成立している部分もあるのではないか」というお話がありました。
しかしながら、新しい芸術分野であるため、我々の周知不足もあると認識しており、今後は、大学や美術系の専門学校、市町村などと連携し、支援制度の利用を促進してまいりたいと考えております。
デジタル化やメディア芸術は、文化芸術の裾野を広げるとともに、新しい表現や創作を生み出す可能性がある重要な分野ですので、引き続き支援に努め、埼玉の文化の魅力を高めるよう取り組んでまいります。
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