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掲載日:2025年10月22日
Q 渡辺聡一郎 議員(自民)
救急医療の現場では、DXが必要不可欠であり、救急隊が病院に素早く患者を搬送できるシステムは、隊員の負担軽減にもつながります。県が運用する救急医療情報システムですが、近年は画像での通信機能が強化されるなど、質の向上が図られております。
しかしもう一方で、搬送速度や救急業務の効率化を高める改善も重要と考えます。県内の救急隊員の方にお話を伺うと、救急医療情報システムの中にある一斉照会機能は、救急隊員が救急車から病院を探すときに、一斉に医療機関に受入れの可否を照会できるために、非常に心強いシステムだとのことです。現在は、大動脈緊急症のみに使える機能でありますけれども、これを周産期救急や精神救急など搬送困難性が高い、また、時間との勝負になる疾患にも広げられないでしょうか。
さらに、効率化という点で言うと、AIによる搬送先選定や救急隊の活動記録の自動生成などの導入も視野に入れていくべきです。
救急医療情報システムについて、救急業務の効率化、スピード向上を目指した改良に取り組む考えはないか、保健医療部長に見解をお伺いいたします。
A 縄田敬子 保健医療部長
救急医療情報システムの一斉照会機能は、救急隊が入力した患者情報を複数の医療機関に同時に送信して受入照会を行うものです。
この機能では、照会のたびに電話で連絡が入るため、医療機関側は、電話に出たりシステムで回答する負担が生じます。
そのため現在は特定の疾患に絞って運用しており、他の疾患への適用は、活用状況や医療機関などの意見を踏まえ検討してまいります。
また、搬送先の選定は救急隊が「傷病者の搬送及び受入れの実施に関する基準」に基づき、傷病者の症状を踏まえ、現場から最も近い医療機関を原則とし、地域の実情やかかりつけ医の有無などを考慮して選定しております。
AIによる搬送先の選定については、AIは判断の根拠がブラックボックス化しており、救急隊員が患者や家族、医師への選定理由の説明や事後検証ができないのではないか、といった慎重な意見がございます。
しかしながら、議員お話しの救急業務のスピード向上は大変重要であるため、医療機関や消防機関の意見を聞きながら、システムの改良について検討してまいります。
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