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掲載日:2025年7月8日
Q 新井豪 議員(自民)
「ワンヘルス」の啓発と推進についてお伺いいたします。
中国武漢が感染源となった新型コロナウイルスは、世界各地で猛威を振るい、多くの人命を奪い、各国の経済に大きな打撃を与えました。このウイルスの発生源は、コウモリであったとされております。動物から人へ、人から動物へ伝播可能な感染症は、全ての感染症のうち約半数を占めているというデータがあります。そしてまた、環境汚染や気候変動などの環境の変化は人類だけでなく、動物の健康にも大きな影響を与えております。
このように人と動物、そして環境の健康は相互につながり、それが一つの健康であると捉えて一体的に守っていくという考え方が「ワンヘルス」なのであります。今、国際社会では薬剤耐性を持つウイルスや細菌の出現が大きな問題となっております。ワンヘルスの具体的な取組の一つとして、その調査や研究が進められております。
また、野生動物や家畜、愛玩動物など我々は動物と接する機会が多くありながらも、それぞれがどんな感染症のリスクがあるのかはほとんど知られておりません。こうした知識や情報の啓発もワンヘルスの取組で行われ始めました。
このワンヘルスは福岡県が先進地であり、次いで三重県や徳島県で取組が始まっております。しかしながら、東日本では取組が始まっている自治体を聞いたことがありません。
そこで、埼玉県がこのワンヘルスの概念を東日本において広く普及させる先進地になるべきと私は考えますが、その御所見と、それぞれの部局がワンヘルスに関してどんな役割を担うのか、まずは保健医療部長にお伺いいたします。
A 縄田敬子 保健医療部長
第8次地域保健医療計画では、動物由来感染症対策としてワンヘルス・アプローチに基づき、関係機関と連携して取り組むことを定めるとともに、薬剤耐性対策として、医療機関において抗菌薬の適正使用が行われるよう、適切な対策を講じることとしております。
また、埼玉県動物愛護管理推進計画に基づき、人と動物の共通感染症対策として、狂犬病ワクチンの接種推進や、動物取扱業者への研修等を実施するほか、動物指導センターでは、犬猫の寄生虫保有状況の調査結果を公表し、県民への啓発に努めております。
人獣共通感染症のリスクは私たちの身近に潜んでおり、今後も、ワンヘルスの考え方に基づき、環境部や農林部、市町村など関係機関と連携を図り、県民の健康を守る取組を進めてまいりたいと存じます。
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