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掲載日:2025年7月8日
Q 新井豪 議員(自民)
「活樹」のためのCLT工法の普及についてお伺いいたします。
全国植樹祭が無事に、そして成功裏に幕を閉じました。埼玉県警を含め、県職員の皆さん総出ですばらしい植樹祭を運営していただき、そして多くの方々に御来場いただきましたこと、また、開催地に地元秩父を選定いただきましたことに、関係各位の皆様に心から感謝を申し上げます。
毎年、植樹祭に招待されている林業関係者の知人から、この近年で一番すばらしかったという感想も頂きました。秩父の市街地においても、木で造られた文化財であり、芸術品である祭りの屋台、笠鉾が曳行、展示されて、地域を挙げて大変な盛り上がりを見せ、秩父埼玉の山林、自然、木材のすばらしいPRができたのではないかと思っております。
他方で、大阪関西万博が開催されております。テレビではネガティブなニュースばかりが報道されていますが、実際に訪問した知人からは、万博はすばらしく、それぞれの建築物を見るだけでも行く価値があると聞きました。先進的な木造建築物が多くあり、特にCLT工法で建設された大屋根リングについては、世界最大の木造建築物としてギネス認定されたのであります。
知事におかれましては、「活樹」という言葉を発案され、その活樹を強力に推進するとの答弁をされました。材木の繊維方向が直交するように接着した木材で高層ビルが建築できるほどの強度が生まれる、このCLT工法の普及こそが木材需要を高め、活樹につながる起爆剤になると私は思っております。
まずお伺いいたしますが、このCLT工法の活用と普及について県はどのように考えているのか、農林部長にお伺いいたします。
A 竹詰一 農林部長
議員お話のとおり、CLT工法は、板を繊維方向に交差させ積み重ねたパネル材を使用する工法で製造コストが高くなる課題がございますが、鉄筋コンクリートに比べ、工期が短縮できるなどのメリットもあります。
令和5年度末時点で、県内27の建築物で使用されるほか、現在建設中のオフィスビルでも使用され活用事例が増えています。
他方、CLT工法は近年開発された技術であることから、設計に関する技術等が十分に普及していません。
そこで、県ではCLT工法を含めた中・大規模木造建築の設計等に関する講習会を実施し、普及に取り組んでいます。
さらに、木造公共施設を計画する市町村に対し、木造建築技術アドバイザーを派遣しCLT工法の紹介などを行っています。
今後も、情報共有や施工事例の増加を図ることで、CLT工法の活用と普及を促進してまいります。
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