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掲載日:2025年7月8日
Q 野本怜子 議員(民主フォーラム)
社会課題を解決するスタートアップ企業には、休眠預金を活用したソーシャル・インパクト・ファンドの設立も考えられます。
サイドブックスにも載せておりますが、こちらの図を御覧ください。
もともと休眠預金等活用制度は、行政では対応することが難しい社会課題を解決するため、決められた分野における民間団体の活動に活用されていましたが、2023年、その分野が拡大され、スタートアップ支援にも使えるようになりました。
休眠預金を活用するメリットは、金額規模の大きさはもちろんですが、リターンが小さいと投資資金を得にくい企業にもお金を回せることです。スキームとしては、休眠預金、埼玉県、趣旨に賛同する企業や団体から出資金を募り、ファンドに運用してもらい、その運用利益をスタートアップ企業への支援に充てるというものです。
行政だけでは解決しない社会課題へ取り組むスタートアップ支援にソーシャル・インパクト・ファンドを活用することへの産業労働部長のお考えを伺います。
A 野尻一敏 産業労働部長
ソーシャル・インパクト・ファンドを渋沢MIXとして活用するためには、休眠預金を管理する日本民間公益活動連携機構から出資を受けたファンドを新たに設立する必要がございます。
一般的なファンドでは、大きなリターンが見込まれる企業に投資を行いますが、このインパクト・ファンドは、社会課題の解決を重視しているため、投資に対しては元本を割らなければ良いとの考えを持っているところでございます。
こうしたことから、議員お話しのとおり、社会課題の解決に取り組むスタートアップ支援に、このファンドを活用することは、有効な手立てであるというふうに考えます。
一方で、機構から休眠預金の出資を受け、新たに設立されたファンドは、昨年度は13件の応募に対して採択は2件と、越えるべきハードルが高いものというふうに伺っております。
県では、先ほども申し上げましたとおり、今年3月に、県内金融機関6行と埼玉県信用保証協会等から総額10億6千万円の出資をいただき、「渋沢MIXイノベーション創出支援ファンド」が設立されております。
当面はこのファンドを活用しつつ、休眠預金によるソーシャル・インパクト・ファンドについても検討してまいります。
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