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掲載日:2023年4月21日

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専門家会議後の知事発言(4月21日)(テキスト版)

 

知事

お疲れ様でございます。今日は第72回となりますけれども、新型感染症の専門家会合を行わさせていただきました。そのご報告をさせていただく前に、少し私の方からご説明をさせていただきたいという風に思っています。まず、オミクロン株対応の新レベル分類でありますけれども、本県の現在のレベル、これレベル、今1ですけれども、これも今日は特にご意見もなく、レベル1が維持され、専門家の方々からご了解をいただきました。ちなみに、3月3日にレベルを引き下げて、今、若干新規陽性者数等、緩やかに上がってきていますけれども、影響を与えるほどにはなっていない、レベル1を維持しているということであります。

次に、感染症法上の位置付けの変更に伴う医療提供体制の移行であります。これは、本県の移行計画として専門家会議にお諮りをさせていただきました。ちなみに、これは近く政府に対して、これを提出することになっていますので、この計画、詳細については、後程ご報告、政府から発表になると思いますが、ご了解をいただきたいと思っています。ご存知の通り、5月8日から5類感染症に感染症法上の位置付けが変更となります。これに先立って、各都道府県においては、地域の医療機関、あるいは関係者等とも協議の上、幅広い医療機関で、新型コロナ患者が受診できる医療提供体制を、今後の具体的方針や目標を、9月末までの移行計画として示せということになりました。この移行計画については、今日お話をさせていただいたところ、概ねご了承をいただいたというところでございます。「概ね」の趣旨はですね、実はまだ一部について国から来るべき通達等がすべて揃っていないところもございますので、ここについては、国からの動向を注視をするといった部分があって、必ずしもまだ計画でまとめられていないところがあるということになります。また、入院医療体制の基本的な考え方は、これはご了承いただいていて、すべての医療機関で入院依頼を断らない仕組みの構築を、目指していくというのが一番大きな柱になります。次に、この移行計画として現在まとめた部分の概要でありますけれども、1点目といたしましては、県内のすべての病院で対応するために、すべての病院を対象として、発熱等の症状を有する患者の受け入れに関する説明会を開催するとともに、医療機関に対して、どういったご意向ですかといった、こういった今意向調査をさせていただき、今取りまとめをしている最中でございます。また、換気や、あるいはその防具、個人防具、PPEですね、こういったもの等、さらには簡易陰圧装置、空気清浄機等を設備を整備する場合に必要なものに対する支援を行う、こういったことでございます。2点目としては、医療機関同士、今後原則としては、病院と診療機関、病診、病院と病院、病病での連携になって入院調整を行っていただくことになりますので、G-MISを活用して情報共有をすることで、地域における受入可能な病床等を確認できるようにいたします。また、病病連携を支援するために、重症患者の入院調整については当面重症コーディネーターが助言するなど、行政が支援をすることといたします。3点目でありますけれども、病床の確保については、軽症、中等症Ⅰ・Ⅱの病床は6月末まで、そして、9月末まで重症病床については、それぞれ、確保を行政としてする方向であります。新型コロナが5類となった後にも、県民の皆様が安心して療養することができるよう、移行計画に基づき、すべての医療機関で入院依頼を断らない仕組みをしっかりと構築することを目指したいと思います。なお、今日、専門家会合においては、そういったことに肯定的な先生もおられれば、なかなかそれは難しい医療機関もあるんじゃないんですかって、こういったご意見も正直ございました。ただ、ここについては、まだ今移行の調査をまとめているところでございますし、また正直、移行期間でありますので、要するに、ここが0と100ではないので、この移行期間の間に私どもが関与できる間で、しっかりとこれを、問題も課題もですね、明確にすると。今日、先生方にそういった課題も含めて、次回5月8日以降になると思いますけれども、また専門家会合を開催をさせていただいて、今こういう状況でこういう課題がありますということをお諮りをしながら、いわゆる走りながら、問題をより少なくしていくという手法をとるということで、ご説明をさせていただいたところでございます。

次に、ワクチン接種であります。これは今日の会議においても、先生方から特にワクチンについてはしっかりと提起をしろというお話がございました。これ、すべての先生がご同意、共通の理解だったと思いますけれども、やはりそのお亡くなりになる方、今でもワクチンを全く接種されてない方がほとんど、という状況だという風に聞いております。このワクチン接種ですけれども、4月18日の定例記者会見でもご案内をさせていただきましたが、12歳以上65歳未満の方については、5月7日で、5月7日で、オミクロン株対応のワクチン接種が終了となります。5月8日以降は、65歳以上の方、基礎疾患を有する方、医療介護従事者の方に限られることとなります。オミクロン株対応ワクチンの接種については、以前から申し上げておりますが、オミクロン株対応ワクチンを打った方と全く接種をしていない方では、死亡率で15.2倍、そして感染では2.8倍という大きな差があり、これだけの効果が現れているというのが厚生労働省の発表で示されております。ぜひこれを、ぜひですね、ワクチン接種、5月7日まででありますので、ぜひ接種してない方は、オミクロン株対応ワクチン、接種してない方は、ご検討いただきたいと思います。なお、1度もまだ接種してない方については今後も接種を継続をいたします。迷われてる方についてもぜひ接種をご検討いただきたいと思います。

なお、今日の会議においてですね、WHOが接種を進めないという誤った情報を基に、この接種をもはやしないでもいいんではないかという医療関係者すらいると、こういったお話がありました。WHOが言っていたのは世界全体を見た上で、接種ができないような中所得国・低所得国の場合には、ワクチンよりも保健政策に先に進めた方がいいようなこと、つまり優先順位をつけろということであります。他方で、3月30日になりますけれども、WHOのワクチンに関する戦略会議におきましては、6か月もしくは12か月の間を置いた定期的な接種というものが有効であるということを改めて言っておりますので、これについては、WHOが打たなくていいと言ったことはないんですが、何故か一部ではそういう報道になって、伝わり方になっていると。これあの、先生方からも随分おかしいよねという、今日こういう話があり、ワクチンについてはしっかりと接種をしてもらうべきだといった話がございました。

最後に、私の方からは、先生方からは全体のサーベイランス、つまり、例えば陽性者数だとか陽性率などいろいろ今出してますけども、こういったものは残念ながら5月8日以降は、これを信頼できる数字というのは、必ずしも即時間を置かずに出てくるわけではないというところではありますが、先生方としては、予兆を早期に掴むようなことをしてくださいと。例えば、インフルエンザにおける定点観測、このようなものを工夫として行うべきではないかといった、いわゆるトレンドですね。正確な数字ではないけれども、どういう方向に向かっている、或いは新たな変異株が出ている、こういったトレンドをしっかりと掴むようにと、こういったお話がありました。それから、そうですね。意向調査、先ほど申し上げた病院の意向調査ですとか、人工呼吸器が必要な重症な方々への入院への支援については、やはり不安があると言ってる病院もあるので、ここについては丁寧にそれらのご意見を聞いていくべきだということなんで、先ほど申し上げたようなお話にさせていただきました。そのぐらいですかね。はい。私の方からのご報告は以上でございます。

金井県医師会長

私の方から少しだけ説明をさせていただきます。内容についてです。まず5類移行について、移行するにあたってということでございますが、今知事からのお話もございましたけれども、想像していた、これは個人的ですけれども、医師会の代表としてと言っていいかもしれませんが、個人的に考えていたこととして、5類に移行する時に、先ほども出てきましたけど、全医療機関で見ましょうというのがあります。それから入院もさせましょうというのもあります。そういうことをすべての医療機関が受け入れるかということですけれども、これについては、それどころか大変であろうという予測を立てておりました。個々の郡市医師会等とのお話し合いをし、そして意見も聞いたところですけれども、この5類に移行するのであるから、感染症法上で当然のことながら見なければいけないんだよということになったのであれば、自分たちはやるよというのが圧倒的に多かったという僕の予想とは全く違ったような状況でございました。しかしながら、その中にいくつかの問題があるというのがございます。まず、重症の問題があります。重症の問題については、重症コーディネーターということで、これは県の方にお願いをできないかというような問題であったり、仮に軽症であった場合で急変をした場合にはどうするのであるかとか、いくつかのことについて、今これは医師会の中でどういうことの対応をすればいいのかということで考えているので、これについては、当然のことながら5月8日までに結論を出すということで、今、各郡市医師会に問い合わせをしているという状況でございます。これは、今日の中でも、そういう実際にできるのかできないのか。みんな協力をしてくれるのか、入院はうまくいくのかという意見は当然のことながらあったので、ちょこっとその話はさせていただいたところでございます。そのようなことがまず一番大事なので、今日は5類に移行することについての問題であったかと思います。それから、今後について、それではどのようなことをやっていくかということ、いくつか、病床の確保等についても、もう皆さんお聞きになってご存知かと思いますけれども、フェーズに合わせてということで、最大1,700床ですかね、確保病床を取るというのはご存知かと思いますが、そういう形はとっていくということ。そこら辺については、皆さん納得をしていたところ、ただし、本当に今、先ほどの話と一緒なんですが、本当に1,700とれるのか、手を挙げないところがあるんじゃないかというお話でしたけれども、これについては、今現時点ではあまり心配はしておりません。それもそうですし、これは移行計画ですから、計画の中でということでこういうことにしっかりと近づけていきたいということになるかと思っております。それから、モニタリング等についてのお話は先ほどありましたけれども、何らかの形でトレンドを見ていきたいというのは、これは同じことで、これについては、やはり何もせずにそれでおしまいということにはならないので、そこはしっかりやっていきましょうというような話がございました。

これについては、いつもそうなんですけれども、これが非常に重要ということで、ワクチン接種についてでございますけども、ワクチン接種があってということで、先ほど抗体の保有者がどれだけかということですが、若年者ほどN抗体ですけど、圧倒的に高くて、高齢者は保有率が非常に低い。埼玉が46%ぐらいということで、(全体の)40強というよりも高いんですが、それは別にして、諸外国から比べると、80%という国がたくさんあるわけですから、そういう国から比べれば低いということがあります。したがって、ということも含めて、ワクチン接種が重要であるということが、まさに必要なのかなと思っております。それから、現在の陽性者数の推移でございますけれども、これについて、非常に微増であったりということでそれほど大きく変化はしておりません。これは僕らよりも本当の専門家、感染症の専門家が昔から話してることですけれども、これを平らにしていけば、本多先生おられるかな。本多先生がよくご存知のところですけど、あの大きな波を作ります、平らな波を作ります、体積は同じです。この緩やかにしていった場合には、病床の問題もないしということで、この形が一番いいんだということで、抗体の確保も取れるということで。こういうこと、今の状況はいいのかなというふうに思っておりますし、今日の専門家はすべてそういう風に考えていると思います。以上です。

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