トップページ > 健康・福祉 > 医療 > 感染症対策 > 新型コロナウイルス感染症-埼玉県の新型コロナ情報- > 新型コロナウイルス感染症に関する知事発言等について > 定例記者会見の知事発言内容(12月26日)(テキスト版)※抜粋
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掲載日:2023年12月26日
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まず、私の方から何点かお話をさせていただきたいと思います。
まず、こちらにも出ておりますけれども、「年末年始における感染防止対策のお願い」についてであります。年末年始におきましては、様々な方々が移動されたり、帰省をされるということで、普段会わない方とお会いになる機会が増えます。新型コロナウイルスをはじめとした感染症が拡大しやすい時期となります。特に、本年は、インフルエンザ、あるいは咽頭結膜熱、さらには溶連菌など複数の感染症について、現在流行警報を発令しているという異例の状況にございます。親しい方々とお会いになる、安心して年末年始を過ごしていただく、そのためにも、ぜひ体調が悪い時には、外出を控えるとともに、換気や手洗いなどの基本的な感染防止対策の継続を是非ともお願いをいたします。また、年末年始は医療機関も開業しているところが限られます。急な発熱に備えては、解熱鎮痛薬や、あるいは経口補水液のご用意をしていただくと安心であります。年末年始、多くの医療機関が休診となります。県民の皆さまが医療機関への受診が必要になった場合に備え、年末年始に開院する医療機関の情報につきましては、県のホームページに掲載をしています。医療機関に受診が必要な場合には、「診療・検査医療機関検索システム」をクリックをしていただき、最寄りの医療機関を検索をいただけます。あるいは、地域の医師会などが行う休日夜間急患診療所などにお問い合わせをいただき、受診をしていただきたいと思います。なお、受診を迷う場合、あるいは検索システムが利用できない場合などには、埼玉県コロナ総合相談センターにご連絡をいただければ、こちらですね、電話番号の0570-783-770。こちらにご連絡をいただければ、看護師が24時間体制で相談に応じることとなっています。
次に、年末年始の期間である12月29日から1月3日までの電話相談窓口について、ご報告をさせていただきます。先ほどもお伝えをしたところでありますが、発熱などコロナを疑う症状があった場合に受診先を確認したいとか、あるいは受診を迷う方につきましては、埼玉県コロナ総合相談センターにご連絡ください。また、こちらには発熱などコロナを疑う症状があった場合の受診などの外国人の方からの相談であったり、急な病気やけがの際のご相談、さらには緊急的な精神医療のご相談、そして、自殺予防に関するこころの健康相談など、それぞれご覧の電話番号で受け付けております。いずれも24時間で対応をさせていただきます。そして、次のパネルですが、児童虐待、見たり聞いたりしたらば児童相談所 虐待対応ダイヤルで受け付けています。また、児童虐待のみならず、高齢者や障害者への虐待については、埼玉県虐待通報ダイヤルで受け付けています。いずれも24時間対応となっています。また、性犯罪・性暴力被害、思いがけない妊娠に関するご相談、さらには、いじめ、不登校、学校生活、友人関係の悩みなどに関するご相談も、これらの連絡先で受け付けております。その他、生活にお困りの方のご相談も受け付けております。これらの年末年始期間中の相談窓口については、本日より、県のホームページトップ画面からワンクリックでご覧をいただけますので、必要な場合にはご利用をいただきたいと思います。
最後に、本日は、2023年最後の定例会見ということになりましたので、まずはこの1年間皆さんには大変お世話になりました。誠にありがとうございました。そして、今年1年間を振り返り、「10大ニュース」と、そして「今年の漢字」を発表させていただきます。
まず、「2023年 埼玉県10大ニュース」を発表させていただきます。10位から5位までを順番にご覧をいただきたいと思います。10位は、「子供たちが健やかに成長できる社会の実現に向けて」であります。今年は、5月に、市町村と連携し、孤立した子育てを防止をし、育児の負担軽減を図る「コバトンベビーギフト」事業を開始いたしました。また、6月には、こども家庭庁の子供の利益を第一に考える「こどもまんなか社会」の考え方に賛同をし、「こどもまんなか応援サポーター」宣言をいたしました。さらには、「こどもの居場所フェア埼玉」や「SAITAMA子育て応援フェスタ2023」を開催するなど、子供たちが健やかで幸せに成長できるような社会の実現に向けた事業を実施をいたしました。
そして、9位でありますけれども、県では、資源の効率的・循環的な利用を図る「サーキュラーエコノミー」の推進にあたって、6月に県内企業のワンストップ支援拠点として、「サーキュラーエコノミー推進センター埼玉」を開設をし、県内企業からのご相談を受けたり、マッチング支援などを開始をいたしました。
そして、第8位です。「埼玉県のDX第2ステップへ」ということで、今年、本県は、デジタルトランスフォーメーション、DXの第2ステップとして、デジタルで仕事のやり方を変え、県民のサービスや利便性の向上を目指す「デジタライゼーション」へと一歩歩みを進めました。その代表的な事業として、県の証紙廃止に伴う窓口のキャッシュレス決済を10月から開始をいたしました。さらには、生成AIの活用を進めており、広報資料の作成などにおいて、トライアルでの利用を開始をいたしました。
そして次になります。第7位は、ドラムロールがないんですけれども、「激甚化・頻発化する災害などに対して速やかに対応」であります。今年は6月、県内で記録的な大雨が発生をいたしました。また、高病原性鳥インフルエンザについても、昨年末の発生に伴い、年越しで対応し、今シーズンも11月に毛呂山町の採卵養鶏所で発生するなど、様々な災害、危機に直面をいたしましたが、県民の皆さまのご理解・ご協力を賜りながら、迅速、的確に対応いたしました。
6位は、「大野県政2期目スタート!」であります。今年8月、第62代埼玉県知事に就任をさせていただき、2期目がスタートいたしました。これからの4年間の取組が、正に10年後、20年後の埼玉県を左右するという強い危機感を持ち、「人口減少・超少子高齢社会の到来」及び「激甚化・頻発化する災害やパンデミックなど様々な危機」への対応という、2つの歴史的課題に敢然と立ち向かい、未来志向の政策を進めることで、持続的に発展する埼玉県を築きたいと思います。そのために、昨年4月にスタートさせた5か年計画の副題でもある「日本一暮らしやすい埼玉」の実現に向けて、様々な取組をさらに加速させていきたいと思います。これから2期目の4年間につきましては、埼玉県、そして734万埼玉県民に対して未来への責任を果たすべく、全身全霊を尽くしていきたいと思います。なお、今年は地元のエフエム・ナックファイブからお声かけをいただき、11月より私がパーソナリティを務める新しいラジオ番組もスタートいたしました。番組名は「大野もとひろ SAITAMA+(プラス)」であります。毎週日曜日、午前10時25分からエフエム・ナックファイブで放送中であります。ぜひ、埼玉県を、聞いていただき、好きになっていただきたいと思います。
5位になります。「今年も盛り上がったスポーツ埼玉勢!」であります。今年は、新年早々、ニューイヤー駅伝でHondaが2連覇しました。そして、浦和レッドダイヤモンズがACLで3度目、前人未踏の大記録、3度目の優勝を行いました。そして、浦和レッドダイヤモンズのレディースもWEリーグで、初優勝したほか、埼玉栄高校出身の貴景勝関が大相撲1月場所と9月場所で優勝されるなど、スポーツ分野で埼玉県が大活躍した年でありました。そして、来年はパリ五輪の年であります。マラソンの男女代表に埼玉県ゆかりの選手が選出されるなど、大いに期待ができるオリンピックになりそうです。ぜひ、埼玉県の選手をともに応援してまいりましょう。
そして続いて、4位から2位の発表となります。4位、「埼玉県の農業が、国内外で高評価」であります。今年は埼玉県の農業が非常に高い評価を受けました。2月に開催された「第1回全国いちご選手権」では、県内生産者が出品した埼玉県オリジナル品種「あまりん」が、1位の最高金賞を受賞しました。この選手権では、「あまりん」をはじめ、金・銀・銅賞の上位12品目のうち、5品が本県生産者のイチゴであったことが評価され、当選手権を主催した日本野菜ソムリエ協会から、埼玉県が、日本一おいしいイチゴの産地である、プレミアムいちご県に認定をされました。そして、このいちご選手権第1位はフロックではありませんでした。先週12月19日に、開催をされました「クリスマスいちご選手権」においても、県内生産者団体が出品した埼玉県のオリジナル品種「べにたま」が、1位の最高金賞に輝いたほか、県内生産者が出品したすべての品種が受賞をし、「あまりん」2品が銅賞を受賞しました。また、9月に開催された「第2回全国梨選手権」でも、県内生産者の出品した「豊水(ほうすい)」が最高金賞を受賞したほか、埼玉県オリジナル品種「彩玉(さいぎょく)」も入賞をいたしました。埼玉県は日本で最もおいしい「いちご県」、「梨県」というふうにいうことがいえると思います。また、江戸時代から続く伝統的農法の「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が大都市近郊でありながら、景観や、あるいは生物多様性を育むシステムを継承していることなどが評価され、国際連合食糧農業機関(FAO)により、世界農業遺産に認定をされました。このほか、「比企丘陵(きゅうりょう)の天水を利用した谷津沼農業システム」が、農林水産大臣により、日本農業遺産に認定をされました。
第3位ですが、「全国初・物価高騰に対応した企業の適切な価格転嫁支援策を展開」であります。エネルギー原材料価格の高騰が長期化する中、県内企業が適正な利益を確保し、継続的な賃上げにつなげていただけるよう、全国に先駆け、産・官・金・労の12団体で、価格転嫁の円滑化に関する協定を締結し、オール埼玉で取り組んでいます。協定締結団体と連携し、サプライチェーン全体の共存共栄を図る「パートナーシップ構築宣言」の登録を県内企業に直接、働きかけるとともに、宣言企業に対し、価格交渉のノウハウ獲得に向けた伴走型支援を行っています。こうした取組によって、宣言企業の割合は、昨年9月時点、協定締結時点においては全国第17位にすぎませんでしたが、現在、全国で第6位、関東県ではトップに躍り出ています。また、それと同時に、1,420品目の原材料価格の推移が一目でわかり、企業が価格交渉を行うにあたって、発注元の企業と、交渉を行うための根拠資料(エビデンス)を簡単に作成できる「価格交渉支援ツール」、あるいは、価格転嫁の状況が収益に与える影響を検証できる「収支計画シュミレーター」というアプリケーションを開発し、県ホームページで無料公開して、価格転嫁の一助としています。さらに、全国初の取組として、金融機関の皆さんにご協力いただき、金融機関の営業マン等が企業を訪問する際、こうした支援情報を紹介する「価格転嫁サポーター制度」を創設しました。これらの一連の取組によって、今、埼玉県の価格転嫁、徐々に向上していますが、一般社団法人プラチナ構想ネットワークが主催する「プラチナ大賞」で優秀賞「脱デフレ賞」をいただくこともできました。
2位は、「前作よりスケールアップした続編『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』公開!」であります。今年は、前作で大ヒットいたしました。映画『翔んで埼玉』の続編が11月に公開され、大きな話題となりました。私も拝見いたしましたけれども、前作に引き続き、愛のあるディスりで、本県を取り上げていただいたと感謝をしています。監督やキャスト、制作スタッフ、ロケ地など関係者の皆さんと同時に、埼玉県の皆さんの寛容な気持ちに対して、御礼申し上げたいと思っています。今作も全国の数多くの皆さんにご覧いただき、埼玉県民の懐の深さ、その魅力に気づいていただければと思います。今年この県では、この「埼玉愛」溢れる映画と様々なコラボレーションを行いました。11月14日、県民の日のオープンデーでは、メインキャストのGACKTさんと二階堂ふみさんをお招きをし、お二人と映画の見どころや本県の魅力についてのトークショーを行い、多くの方にご覧をいただきました。また、新設いたしました「彩の国M.A.P.(モーストアトラクティブプレイヤー)」第1号を贈呈し、埼玉県の魅力発信への貢献に感謝の意を表しました。また、映画とコラボして、エスカレーターの安全な利用を呼びかけるポスターの作成や、観光キャンペーン、『翔んで埼玉』ならぬ「おいで埼玉」の実施など、様々な分野で事業を行っています。映画『翔んで埼玉』の続編は、県以外でも多くの企業がコラボを行うなど、今年の埼玉県を盛り上げる大きな出来事となりました。
そして最後に、第1位であります。第1位は、「新型コロナウイルス感染症が5類へ移行」であります。今年は5月に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが、5類感染症へと変更をされました。社会経済活動の正常化が進みました。これまで何年もの間、本当に苦しんできた事業者、あるいは暗い中で、子供たちを含めて、多くの方々が悩んできたと思いますが、大型イベントも復活し、観光地で外国人観光客が増加するなど、徐々にコロナ禍の前の姿に戻りつつある1年でありました。やはりここは、これからの持続的な発展への期待も込めて、1位とさせていただきました。新型コロナウイルスへの対応は、長く厳しい戦いで、重症者・死亡者を減らすとの埼玉県の戦略的目標のもと、試行錯誤はありましたが、未知のウイルスと懸命に対応してきました。改めて最前線で奮闘されたエッセンシャルワーカーの皆さん、その他、感染症対策に取り組まれたすべての方にお礼を申し上げたいと思います。県では、今年をポスト・コロナ元年と位置付けて、この中で起こった変化を前向きにとらえ、持続的発展に向けた社会の実現を目指すということを宣言をいたしました。来年は、社会経済活動の正常化にとどまるのではなく、この持続的な発展を確かなものにする年といたしたいと思います。今年の1位、明るい年に繋がる期待を込めて、これを選択しました。なお、新型コロナウイルス感染症は5類感染症とはなりましたが、ウイルス自体がなくなったわけではありません。県民の皆さまには、基本的な感染防止対策を継続していただくとともに、高齢者、基礎疾患のある方は、重症化予防のためのワクチン接種をぜひ検討いただきたいと思います。冒頭申し上げましたとおり、特にこの年末年始は人の往来が激しくなり、感染が拡大しやすい時期である。そのため県民の皆さまには、基本的な感染防止対策を行い、楽しい年末年始を過ごしていただきたいと思います。
最後に、今年の漢字であります。「2023ユーキャン新語・流行語大賞」の年間対象は「アレ」でしたが、私は「愛」という字を選ばさせていただきました。この愛という字を選んだ理由でありますけれども、先ほど紹介した10大ニュースでも申し上げましたが、今年は本県を取り上げた映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より『愛』をこめて~」が大ヒットし、埼玉県が注目を浴びる一年でありました。埼玉県では、この映画、前作同様、埼玉への「愛」、埼玉愛が強く感じられると考えています。また、映画公開に合わせ、「本当に『ダさいたま』!?」と題して、県の広報紙で紙上討論会を行ったところ、県内外に多くの方から埼玉愛溢れるご意見をいただき、私も涙を流して喜んだところであります。県民の皆さまには、「愛」する人を守るために、新型コロナウイルス感染症対策にご協力をいただくなど、非常に多くの「愛」を感じる年であったことから、温かい来年以降の埼玉県につなげるために「愛」を選ばさせていただきました。このほかにも「愛」に関連する出来事としては、結婚を希望する独身男女に出会いの機会を提供する「恋たま」の成婚が、今年10月にとうとう400組を突破しました。多くの人が「愛」を育んでくれました。また、ローマ字読みで、「あい」は「AI」でありますけれども、今年は「生成AI」を県政に導入し、広報資料作成などに、トライアルで活用をいたしました。今後も「生成AI」などの新しい技術を活用し、業務プロセスを変革させ、不断の行政改革を推進させたいと思います。
最後になりますけれども、来年も埼玉「愛」を心に抱きながら、皆さまとともにワンチーム埼玉で県政に取り組んでまいりたいと思います。それでは、幹事社さん、愛ある質問をよろしくお願いいたします。
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