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掲載日:2026年7月9日
Q 橋本健人 議員(自民)
人口減少に伴う国内市場の縮小が見込まれる中、埼玉県の農業が持続的に発展していくためには、成長が期待される海外市場を積極的に取り込んでいくことが重要です。埼玉県では、これまで県産農産物のブランド化や高品質化を進めてきましたが、品種開発については国内需要を主なターゲットとしたものが中心で、輸出を強く意識した取組は、まだ十分とは言えません。
今後、海外展開をさらに進めるためには、味や見た目のよさだけではなく、例えばフルーツで言えば長距離輸送に適した表面の強さや、輸送中に品質が落ちにくい日もち性、さらには輸出先の嗜好や市場ニーズに対応した新たな品種・系統の育成が必要ではないでしょうか。また、こうした輸出競争力の高い品種の開発は、生産者の所得向上や県産農産物のブランド力向上にもつながり、埼玉県農業の成長産業化を後押しするものだと考えます。
海外市場を見据えた新たな品種・系統の育成に取り組むべきだと考えますが、農林部長の御所見をお伺いします。
A 竹詰一 農林部長
新たな品種は、既存の品種を様々な組み合わせで交配し、味や形等で選抜を繰り返し、大規模な栽培試験を行い、味、収穫量、病害虫への耐性等を総合的に評価して生み出されます。
これらの手順は年単位のため、品種の育成には非常に時間がかかり、例えば、あまりんは品種登録まで10年、彩玉は21年、お茶では30年以上かかる場合があります。
このため、輸出先国の将来のニーズを想定した新たな品種の育成は現実的には難しく、試験研究では、食味や外観等の観点から、いかに優れた品種を育成するかを念頭に取り組んでいます。
他方、全国選手権の最高金賞受賞など国内で高い評価を得たあまりんは、香港、台湾等に輸出され、レストランや贈答品用に使用されるなど富裕層に大変好評です。
また、べにたまは、あまりんと遜色ない食味・評価に加え、丈夫な果皮となるよう育成されたため輸送適性が高く、実際に輸出も少しずつ始まっています。
このように、国内で高い評価を得ることが輸出につながる契機になるものと考えます。
県としては、現在行っている試験研究に着実に取り組むとともに、県育成品種について県内外でイベント等を開催するなど、国内でのブランドを確立し、輸出にもしっかりつなげてまいります。