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掲載日:2025年12月18日
Q 尾花瑛仁 議員(自民)
昨年9月に質問し、本年10月、県から変更案が示されました。中上流部では調節池整備に加え河道拡幅、築堤を行い、下流部の荒川合流点には排水機場の設置が位置付けられました。
過去に議論の加速について質問されてきた岡地優議員や浸水被害の解消を願う上尾市、桶川市、北本市、鴻巣市と共に行ってきた要望が反映されたことは心強く感じる一方で、排水機場や宮下樋管改築は国と連携が不可欠です。江川の下流域には希少野生植物が生息する湿地への環境配慮も必要です。
こういった事業と足並みをそろえて着手する必要があると思いますが、調整状況と環境影響評価について、県土整備部長に伺います。
A 吉澤隆 県土整備部長
まず、国との調整状況についてでございます。
荒川との合流点に計画している排水機場の設置及び宮下樋管の改築につきましては、排水先の荒川の管理者である荒川上流河川事務所と協議を進めております。
排水機場の設置につきましては、令和元年東日本台風と同等の豪雨に対し浸水被害を防止するため、ポンプの能力を毎秒25立方メートルとすることで国の了承をいただいたところです。
また、宮下樋管の改築でございますが、国が実施する荒川の堤防改修と一体的に施工することで国との協議が整っております。
今後は、排水機場と併せ、具体的な位置及び事業費等について、設計業務を進め、引き続き、国と密に調整を進めてまいります。
次に、環境への影響についての評価でございます。
今回の河川整備計画の変更案は、学識経験者や地域代表者などで構成する江川流域づくり支援会議からの提言を踏まえ、下流部の湿地環境にできる限り影響を与えないよう、最大限考慮したものでございます。
具体的には、江川の下流部にはサクラソウなどの貴重な湿生植物が生育していることから、荒川合流点から1.3キロメートルまでは河道拡幅や河床掘削を行わない現況の地盤を活用する計画となっています。
環境への影響につきましては、冠水の頻度、水深、時間及び流速の観点からシミュレーションを実施し、湿生植物の生育に重要な湿地環境に及ぼす影響は小さく限定的であると評価しているところでございます。
今後は、有識者で構成する河川整備計画策定専門会議や県民コメントでの意見を踏まえ、引き続き、関係自治体や国と連携し、江川流域の治水安全度の向上に努めてまいります。
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