トップページ > 県政情報・統計 > 県概要 > 組織案内 > 県民生活部 > 県民生活部の地域機関 > 消費生活支援センター > 相談事例・年報 > 相談事例 > インターネット・電話 > ネット通販 「個人情報」入力途中でも事業者に知られている!?
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掲載日:2023年2月15日
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【事例】
ネット通販で美容クリームを買おうと思い、購入画面で氏名や住所を入力し、支払い方法を選択したが、気が変わって注文確定ボタンを押す前に画面を閉じた。
その後、ふとプライバシーポリシーを見ると、「入力途中の状態であっても、申込フォームに入力したお客様の情報を取得し、利用する場合があります」と書かれていた。
インターネットを利用した通信販売では、購入の際に販売サイトに個人の情報を入力しますが、途中で入力を止めて画面を閉じても、入力した情報が「個人情報取扱事業者(主に販売業者)」に取得されていることがあります。
例えば、入力項目のうち「氏名」「住所」だけ入力して「注文確定ボタン」や「フォームの送信」などは押さずに、ブラウザの×を押したとしても、途中で入力をやめたのだから、個人情報は削除した(相手方には伝わっていない)ように思いがちですが、入力しただけでも情報取得できるようにシステムを設定しているサイトがあります。
この情報取得方法は現在、違法とは言えません。個人情報保護法では、個人情報取扱事業者は、個人情報の利用目的をできる限り特定しなければならず(第十七条「利用目的の特定」)、目的外の利用は禁止されています(第十八条「利用目的による制限」)」。
また、個人情報の取得にあたっては、偽りその他不正の手段を用いてはならない、かつ、あらかじめ本人の同意を得ないで要配慮個人情報を取得してはならない(第二十条「適正な取得」)とされています。要配慮個人情報とは、他人に公開されることで本人が不当な差別や偏見などの不利益を被らないよう特に配慮すべき個人情報のことです。
以上のことから、利用規約等に「情報の入力途中であっても情報を取得し、商品PRに利用する」などと明記していれば取得自体は問題なく、目的内であれば個人情報を特に本人の同意なく利用できると考えられています。
法令・ガイドライン等【個人情報保護委員会】(別ウィンドウで開きます)
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