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掲載日:2021年5月19日

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見沼田圃の保全・活用・創造の基本方針 2.行政の役割

治水機能を保持しつつ、農地、公園、緑地等として土地利用を図り、見沼田圃からの多様な恩恵を持続的に享受できるようにするため、埼玉県、さいたま市及び川口市は、以下のことに努めるものとする。
春の見沼田圃

(1)見沼田圃を保全・活用・創造する事業を積極的に推進する。
特に、芝川沿線地域等の比較的農業生産活動の場として適していない地域に、治水機能を併せ持った「都会のオアシス」とも言える都市公園等質の高い緑地環境を整備する。
また、見沼田圃の保全・活用・創造が国の計画に位置付けられるよう、関係機関に積極的に働きかける。

(2)芝川流域の治水安全度の向上を図るため、貯留容量が最も大きく治水効果のある芝川第1調節池工事を重点的に施工するとともに、効率的な河道の改修を行い、芝川改修事業を積極的に推進する。
また、流域全体で治水対策に取り組むこととし、流域内の市とともに公共施設などを利用した、雨水貯留施設、浸透施設の設置や新たな開発に対する調整池の設置をよりきめ細かく指導するなど総合的な治水対策を進める。
なお、実施するに当たっては、動植物が生息できる護岸などの多自然型川づくりを進める。

(3)見沼地域における農業の総合的な振興を図るため、ほ場や農道・用排水路の整備をはじめ、不良になった暗きょ排水等の再整備や計画的な客土を進めるとともに、担い手農家への農地の利用集積等により、農業経営の高度化を促進する。
また、地域の主要な作目である植木の産地づくりや野菜、花き等の生産振興に必要な機械・施設の整備、流通システムの確立を図るとともに、高度な専門技術や経営技術を習得できる研修・指導体制の整備や生産組織の連携強化、農業後継者の組織化を図るなどして、産地の育成強化を担う優れたリーダーを育成・確保する。
さらに、これらに併せて都市との共存・共生関係の維持・強化に必要な農産物の直売所や観光農園、大規模市民農園等の整備を促進するとともに、農地の流動化や都市住民との連携を積極的に推進・支援する見沼農業センターの活動を充実強化し、都市と調和した特色ある農業の振興を図る。

(4)見沼田圃と台地の境界部に残されている斜面林は、「埼玉の原風景」ともいわれる見沼田圃独特の田園景観の重要な構成要素として都市住民にうるおいと安らぎを与えるとともに、農業生産上の防風機能、有機質肥料の提供、雨水の保水機能など数多くの機能を果たしていることから、今後積極的にその保全を図る。

(5)この基本方針により土地利用が著しく制限されることとなる場合及び相続の開始などによりこの基本方針にそぐわない土地利用が行われるおそれがある場合で、当該土地の所有者等から、当該土地の全部又は一部を買取り又は借り受けるよう申し出があるときは、埼玉県、さいたま市及び川口市は協調して買取り又は借受けを行う。
買取り又は借り受けた土地は、効率的な管理及び利用が行えるようにするため集約化を図ることとし、集約化した公有地等には(1)に記述する治水機能を併せ持つ都市公園等質の高い緑地環境を整備する。
なお、買取り又は借り受けた土地の集約化を図ることにより、農地の集約化も図られることとなり、安定的・効率的な農業経営に資するものである。

お問い合わせ

企画財政部 土地水政策課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎2階

ファックス:048-830-4725

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