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掲載日:2026年7月10日
Q 岡地優 議員(自民)
令和7年1月28日に発生した八潮市における道路陥没事故は、大規模下水道における全国初の事故でありました。改めてお亡くなりになられた方の御冥福をお祈りするとともに、御家族、関係者の皆様にお悔やみを申し上げます。
事故発生当初より伊藤副知事自ら陣頭指揮を取り、国や建設業者等の関係者との間に立ち、迅速かつ的確な対応をしていただいたことに深く感謝を申し上げます。
さて、この数年の間には、埼玉県内のインフラ整備の充実に向けて様々な動きがありました。
まず、地下鉄7号線について浦和美園から岩槻までの延伸に向けた検討や調整が進められ、同路線の整備により、埼玉県東部と東京都心部とのアクセス、利便性の向上が期待されております。
また、この鉄道の延伸との相乗効果も期待される核都市広域幹線道路については、令和7年8月にさいたま新都心線から東北道付近までのルート帯について、複数案が公表されました。
本県の課題である県南地域における東西方向の道路網の強化に向けた取組が着実に進むなど、本県の鉄道網、道路網の充実がここ数年で加速しているように感じています。
このような大規模プロジェクト事業の推進は、本県にとって非常に重要であると考えておりますが、今後の埼玉県のインフラ整備について、伊藤副知事の御見解を伺います。
A 伊藤高 副知事
八潮市内で発生した道路陥没事故では、いまだ確立していない地下深い位置で、かつ大規模な下水道の点検・調査方法や改築更新方法、事故や更新時の費用負担のあり方などについて教訓が得られました。
特に、国土交通省出身の私としても議論が必要と思っていることの一つは、今回は事故から災害に移行した初めてのケースであったこともあり、自然災害に適用される災害復旧並みの国の財政支援までは及ばず、8割程度の支援となり多額の県負担が生じたことです。
今後、同様の災害が全国どこの自治体で発生するか分からない中、財政面について過度な心配なく対応が出来るよう、国において自然災害並みの復旧制度の確立が重要だと思います。
地下鉄7号線の延伸については、先行整備区間である浦和美園から岩槻までの延伸について、令和8年3月に事業実施要請を行ったところです。
早期の事業化に向けて、同じ国土交通省の中でも予算確保が厳しいといわれる鉄道局との予算協議が重要となることから、さいたま市とも連携し埼玉県からも積極的に働きかけを行ない、様々な工夫による財源の確保方策について検討していく必要があります。
本県の広域道路ネットワークについては、都心から延びる関越、東北、常磐自動車道という3本の放射状の高速道路と、これらを結ぶ外環道、圏央道という2本の環状道路が整備されておりますが、交通容量不足による渋滞は慢性化しており、これらの高速道路を補完する高規格道路の整備が急務だと考えております。
特に、議員ご指摘の核都市広域幹線道路については、第2環状の外環道と第3環状の圏央道の中間に位置しこれらを補完するいわゆる2.5環として、埼玉県内の東西方向の連携強化のみならず、首都圏全体の交通の円滑化に資する重要な路線であると国にも認識して頂く必要があると思います。
今後は、早期にルート帯を1案に確定させ、環境アセスメントや都市計画手続きの中で地元に丁寧に説明し理解を得つつ、整備主体の決定や財源確保について国に働きかけていくことが重要です。
核都市広域幹線道路と地下鉄7号線は同時期の整備により最大限の相乗効果が期待されることから、双方の事業の推進が図られるよう、引き続き、国土交通省の鉄道局、道路局に働きかけていきたいと考えています。
こうした大規模プロジェクトの実現には通常時間がかかります。それぞれの担当の任期中には完成することは難しいことが多いため、推進体制をつねに後任につなげ、県一体となって進めて行くことが重要と考えます。
私といたしましても、引き続き、第二のふるさと埼玉のインフラ整備が着実に推進されますよう、大野知事からお借りしたこのイチゴのネクタイのように埼玉愛をもって取り組んでまいります。