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掲載日:2026年7月10日

令和8年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(松本義明議員)

ソーシャルインクルージョンの推進について-強度行動障害の方への支援の徹底

Q 松本義明 議員(自民)

この課題は、大変深刻かつ緊急性の高い福祉の現場における大きな矛盾です。
強度行動障害とは、重度・最重度の知的障害や自閉症などが原因となり、自傷行為、他傷行為、破壊行為、情緒不安定、その他、異食、多動を含め、本人や周囲で一緒に暮らす方々に影響を及ぼすような行動が著しく高い頻度で起こる、特別に配慮が必要な状態のことを指します。
例えば、自分で壁に頭を打ち付けたり、他人にかみついたりなど様々な行為がありますが、こういった方に対して本人も御家族も心身ともに限界を超えた過酷な生活を強いられており、本来一刻も早く手厚い専門的な支援が必要にもかかわらず、その対応の困難さから福祉施設の入所やサービスの利用が断られているという現実があります。これほどの矛盾があるでしょうか。
受入れを拒否する理由として専門知識の欠如や人手不足などを理由にされておりますが、これを民間法人の裁量と放置しておけば、行政の存在意義はないと思います。
そこでお伺いします。
県として各社会福祉法人や施設に対して具体的にどのような働き掛けを行い、強度行動障害の方への支援を徹底していくのか、福祉部長にお伺いします。

A 岸田正寿 福祉部長

強度行動障害の方は、自傷他害、物の破壊、飛び出しなどの生活に支障をきたす行動が顕著であり、特性に配慮したきめ細かな支援が必要です。
県では、こうした支援を担う人材を育成するため、障害者施設の職員を対象に平成27年度から強度行動障害支援者養成研修を実施しており、これまでに2万人以上の方が受講されています。
一方で、施設等からは、パニックが頻発したり、粗暴な行動が激しいなど、対応が特に難しい方に対しては、受入れを躊躇することがあるとも聞いております。
そこで今年度から新たに、強度行動障害者の支援に関する豊富な経験と高い専門的知見を有する広域的支援人材を希望する施設に派遣し、一人一人の状態を見極めながら個別に具体的な支援方法を助言してまいります。
また、本人や家族が希望する施設での受入れが難しい場合、高い支援スキルを有する他の施設に一定期間受け入れていただき、行動の傾向や理由を分析し、支援者の声掛けの仕方や活動の段取りを工夫するなど、その方にあった支援方法を確立した上で、希望する施設で受け入れられるように支援してまいります。
こうした取組によりまして施設の受入体制を強化し、強度行動障害者が利用を断わられることなく適切な支援を受けられるように早急に、しっかりと取り組んでまいります。

再Q 松本義明 議員(自民)

私は、これは徹底的な実態把握が必要であると考えております。
先ほど部長の方から今年度の新規事業として専門家の派遣、広域的支援人材を施設に派遣されるというようなお言葉がありましたけれども、私は今この瞬間に困っている人に対してどうするか、実際に施設をたらい回しされて、もう家でどうにもならない強度行動障害の方、そしてその御家族の方に対して、今の答弁では到底理解できません。
今困っている人、喫緊の課題に対してどうやって、ケースワークも含めて具体的にどんな支援に責任を県として持っていくのか、改めて御答弁をお願いいたします。

再A 岸田正寿 福祉部長

障害が重い方こそ家族にかかる負担も多く重くなっているという現状もございますので、社会全体で支えていく必要があると考えております。
施設の方にお話を伺いますと、強度行動障害者の方の受入れを決して門前払いしているのではなくて、相談があれば受け止めて、同じ目線でですね、場合によっては短期入所などの段取りを進めています。
ただ、その中で、どうしても、例えば、「元からいる入所者とトラブルを起こしたり、いろんな行動障害があって、どうしても難しいということで受入れを断ることもある。」というふうに聞きます。
したがって、その施設の側としましては、受入れの姿勢がないのではなくて、受け入れたいのだけどもスキルが足らないという現状だと思います。
したがって、スキルを向上させれば、逆に言えば受けられるというように考えていますので、そういった方向で考えていきたいと思っています。
あともう一点、先日、私、強度行動障害の方を受け入れているこの事業所を拝見してきました。そこでは、最初はですね、支援員に対して飛びかかってきたり、あと大きな椅子をぶん投げてきたといったことで、めちゃくちゃなことがあったと聞いてます。
ただ、その方の、行動パターンですとか、そのこだわりの様子を聞くことによって、一つひとつ支援方法を改善することによって、私が行ったときには、割と良好に支援を丁寧にやっていました。
だからそのような支援がきちんとできれば安定した生活ができますので、県としましてはそういった例を参考にしながら障害者、強度行動障害のある方が施設入所やサービス利用を断られることがないように、体制の整備を早急に進めていきたいと思います。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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