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掲載日:2025年12月17日
Q 戸野部直乃 議員(公明)
文科省による調査では、中学校の生徒の英語力は、さいたま市が5年連続1位で、英検3級以上の英語力を取得又は有していると思われる生徒は89.2パーセントに達しています。一方で、埼玉県は、文科省が示す令和9年までの目標値60パーセントに対して、令和6年度の調査では52.2パーセントでした。全国平均では52.4パーセントなので、ほぼ平均値という状況です。全国1位を貫いているさいたま市は、小中一貫のカリキュラムを展開しています。他自治体と圧倒的に違うのは、英語にかける授業時間です。2倍の時間をかけて取り組み、日本一となっています。
私は、県内にあるさいたま市が日本一を持続している中で、埼玉県の中学校は文科省の示す平均値にとどまっていてよいのかと疑問を感じます。同じ県にありながら、英語教育の格差が生まれています。グローバル化が進む現在、埼玉県の児童生徒たちの英語力も引き上げていけるよう、県が率先して取り組むべきと考えますが、教育長の御所見を伺います。
A 日吉亨 教育長
グローバル社会では、多様な価値観を認め、様々な国や地域の人と共に課題解決に向けて取り組むことができる人材の育成が求められており、英語によるコミュニケーションを図る力の向上も重要です。
県では、県学力・学習状況調査の結果を活用し、教員の指導力向上を図るため、生徒の苦手な問題の指導方法を検討・改善したり、英語の学力を伸ばしている教員の授業映像を研修で活用したりしています。
こうした取組もあり、英検3級以上相当の英語力を有する中学生の割合が、平成27年の約40%から、令和6年の約52%と上昇につながっていると考えております。
一方、小学校と中学校間における指導の連携のさらなる充実が課題とも考えており、令和7年度から、小中4校をモデル校に指定し、小・中学校で相互の授業を担当する教員を配置し、実践研究を行っております。
また、県立高校では、初任者研修で全ての英語教員にTOEIC(トーイック)を受検させ、指導主事が適切にフィードバックすることで指導力の向上を図るとともに、採用後2年目の英語教員を対象とする研修を実施し、指導力のさらなる向上を図っております。
引き続き、モデル校での研究成果を研究発表会などの機会をとらえて広く普及させるとともに、小中高等学校の教員研修を充実させ、国の目標値の達成に向け、積極的に取り組んでまいります。
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