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掲載日:2025年12月17日
Q 戸野部直乃 議員(公明)
ワンヘルスとは、人、動物の健康と環境の健全性を一つの健康として一体的に守っていこうという国際的な理念です。
近年、気候変動や都市化の進行によりクマをはじめとした野生動物と人間の生活圏が急速に接近し、コロナをはじめとした人獣共通感染症のリスクが高まっています。実際、埼玉県では令和2年から連続して高病原性鳥インフルエンザが発生するなどしています。こうした背景から、ワンヘルスの推進は喫緊の課題となっています。
先日、全国に先駆けてワンヘルス推進基本条例を制定し、ワンヘルスの理念を県の重要施策として位置付けた福岡県に行ってまいりました。福岡県では、保健医療介護部内にワンヘルス総合推進課を設置し、広報計画立案担当と研究調査担当の2班体制で薬剤、耐性菌や人獣共通感染症の監視、ワンヘルス啓発イベントの開催、宣言事業者登録制度など多様な施策を展開していました。
本県においても、県民の生命と健康を守る持続可能な社会の実現を目指すために、現場職員や専門家の意見を反映した部局横断型の推進会議体の設置とワンヘルス推進課の新設をしていくべきと考えますが、知事の御所見を伺います。
A 大野元裕 知事
人、動物、環境の健全性を「一つの健康」として守り育むワンヘルスの理念は、感染症対策や気候変動への適応など、現代的な課題に立ち向かう上で、今や国際的な共通認識となっています。
議員御提案の部局横断型の推進会議体の設置につきましては、ワンヘルスの理念に基づく庁内連携を一層強化し、効果的な情報発信や取組の共有を実現するために意義があるものと考えております。
まずは、保健医療部、環境部、農林部の関係課が参画する庁内連携会議の設置に向けて検討をしてまいります。
その一方、「ワンヘルス推進課」の新設の御提案も頂きましたが、関係部局がその専門性を生かしつつ、縦割りの弊害を排除するための組織体制には様々な手法があろうかと考えます。
県として効果的な推進体制について検討してまいります。
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