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掲載日:2025年12月17日

令和7年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(戸野部直乃議員)

教職員による児童生徒への性暴力根絶に向けて-不祥事防止研修プログラムについて

Q 戸野部直乃 議員(公明)

近年、全国的に教職員によるわいせつ行為を含む不祥事が後を絶ちません。埼玉県においても、令和6年度の教職員に対する懲戒処分は44件、そのうち、わいせつ行為等によるものが13件と依然、高水準にあります。
来年12月には、こども性暴力防止法が施行され、法的な抑止力の強化が図られる予定です。性暴力事件の被害者は、加害行為による生涯にわたる心身への重大な影響を受けることが多く、法律にも「児童対象性暴力等が児童の権利を著しく侵害し、回復し難い重大な影響を与える」と明記されております。こうした児童生徒の心の理解や意見反映を全ての防止策、制度設計の根幹に据えることが、真の性暴力根絶への第一歩であると考えております。
埼玉県では、不祥事根絶アクションプログラムや不祥事防止研修プログラムを実施しています。現行プログラムの主な目標は、「教職員としての仕事に対する誇りを高める」「当事者意識を持つ」「不祥事防止に必要な知識を得る」とされ、主に教職員はルールを絶対に守るべきといった意識改革に重点が置かれており、児童生徒の気持ちを理解しようとする内容が逸脱している印象でした。教職員の誇りや使命感の欠如だけがわいせつ行為の原因ではなく、児童生徒の心情理解が不可欠であることは明らかです。
そこで、是非、研修目標に児童生徒の心を深く理解することを明記し、加害行為の深刻さや被害者の視点を実感できる内容へと改訂すべきと考えますが、教育長の見解をお伺いいたします。

A 日吉亨 教育長

本県の不祥事防止研修プログラムは、児童生徒への性暴力を含む、教職員による不祥事全般を対象とする総合的テキストとして令和3年2月に策定し、その後、毎年度の見直し・改訂を重ねてまいりました。
令和6年度には、被害者の心の痛みを想像させるために、新たに、わいせつ行為の被害を受けた生徒が20年後に胸中を綴るという設定の研修資料を加え、活用しております。
議員御指摘の、児童生徒の心情理解の視点は、不祥事防止の実効性を高めるうえで極めて重要であると認識しております。
現行の研修プログラムに掲げている「3つの目標」にもその趣旨は含まれておりますが、今後、被害児童生徒の心を深く理解し、被害者の視点から加害行為の深刻さを自覚させることが明確に分かる記載となるよう改善を図ってまいります。
併せて、各学校においても、児童生徒の心情理解を踏まえた校内研修を実施し、児童生徒にとってより安全・安心な教育環境の一層の構築に努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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