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ページ番号:270000
掲載日:2025年7月2日
少子・高齢福祉社会対策特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されております案件は、「少子・高齢社会、地域医療、障害者並びにシニアを含めた人材活用に関する総合的対策」でありますが、今回は、「障害者への支援について」審査を行いました。
審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。
以下、主な論議について申し上げます。
まず、「高次脳機能障害という障害を知らず、診断もされない方が多いという状況を改善すべきであるが、保健医療部との連携をどのように考えているのか。また、高次脳機能障害の支援においては、医療と福祉、県、市町村の4者の連携が重要だが、どのように考えているのか」との質問に対し、「広く県民に対して理解促進を図ることが重要である。医療、福祉、教育関係者や県民を対象としたセミナーで高次脳機能障害について解説し、小冊子を配布するほか、電話相談や地域交流会を実施している。これらの事業について、保健医療部などを通じて医療機関への周知に努めている。また、4者の連携については、高次脳機能障害の支援拠点に設置した相談窓口の広報や周知啓発を図るほか、高次脳機能障害の診断、評価に関係する医療機関・関係者向けの研修や、支援者を養成するための研修の実施を通じて、関係機関の把握、開拓を行い、連携をしていく」との答弁がありました。
次に、「おおぞら号の廃止について、利用者からもう一度検討してほしいとの強い要望があると思うが、廃止の見直しも含め、利用者が納得できる代替案を提示すべきと考えるがいかがか」との質問に対し、「ニーズが高いことは承知しており、まずは、意見交換の場を設けて、運行終了について丁寧に説明していく。利用者のニーズを聞きながら、今後何ができるか検討していく」との答弁がありました。
次に、「埼玉県工賃向上計画の工賃目標は平均値としているため、極端に工賃の低い事業所が放置される懸念もある。平均値を目標とすることの妥当性、中央値や最低値を考慮することなど、目標設定の在り方をどう考えているのか」との質問に対し、「工賃の向上を頑張っていきたい事業所と、仲間との関わりや安心した時間を過ごすことを大事にしたい事業所があり、また、利用者の意向や障害の状況により、作業できる時間が異なる中で、障害者の方が持っている能力が充分に発揮されているかどうか、発揮された能力に応じた適切な工賃が支払われているかが重要であり、ひとまとめに平均で捉えるのはどうかという議論もある。しかし、ほかに適切な指標の設定が難しいこと、低廉な工賃の事業所も多く県として何らかの目標を設定したいことから、平均工賃としている。今後、令和9年度からの第8期埼玉県障害者支援計画に向け、障害者団体や障害者施設としっかりと意見交換しながら、目標値について検討していく」との答弁がありました。
以上、審査経過の概要について申し上げましたが、本委員会に付託されております案件につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。
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