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ページ番号:270138

掲載日:2025年7月7日

令和7年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(金子裕太議員)

クビアカツヤカミキリによる桜の被害と植替え等への支援について

Q 金子裕太 議員(自民)

近年、桜をはじめとするバラ科樹木に甚大な被害をもたらす特定外来生物クビアカツヤカミキリの拡大が、県内各地で深刻化しています。埼玉県の令和6年度調査では、被害が確認された市町村は44、被害箇所は931か所と前年から約12パーセント増加しています。被害の広がりに歯止めがかかっていません。桜は春の風物詩として多くの県民に親しまれ、地域の誇りや観光資源にもなっています。その桜が各地で枯死し、やむを得ず伐採されていく状況は、景観や文化的価値の喪失につながりかねないと強く危惧しております。
県では、発見調査や早期防除といった拡大防止策に取り組まれていることは評価しますが、伐採処分、植替えなど一連の対応に係る費用への補助整備はいまだに設けられていません。私の地元鴻巣市吹上地域でも、元荒川沿いの約500本の桜並木に深刻な被害が出ており、地域住民による署名活動も始まり、県への支援を求める声は日に日に強まっております。
そこで知事に伺います。クビアカツヤカミキリの被害を受けた桜について、伐採処分、植替えなど一連の対応を支援する補助制度を埼玉県として創設し、地域景観の保全と再生を図るべきだと考えますが、この点について見解を伺います。

A 大野元裕 知事

クビアカツヤカミキリの被害は年々拡大し、私も県内市町村の首長から「対策に苦慮している」とのお声を直接、伺っております。県では、被害状況を速やかに把握し、早期防除につなげるための「発見調査」を県民に呼び掛けるとともに、被害樹木の伐採や防除の薬剤購入等に掛かる補助を拡充するなど、市町村支援の強化に努めております。
議員からは伐採、処分、植替えまで、一連の対応を支援する補助の御提案を頂きましたが、被害樹木が桜のような景観樹か、梅のような果樹か、あるいは被害の程度によっても対策が変わってまいります。
桜の植替えであれば、みどりの創出等を支援する既存の補助制度で対応できる可能性もあり、伐採から植替えまでパッケージ化するよりも、複数の補助を、それぞれの地域のニーズに合わせ、うまく組み合わせた方が、事案に応じた柔軟な対応ができる可能性があると考えております。地域の貴重な資源である桜の保全と再生のため、どのような制度が使い勝手が良いか、市町村のお声も聴きながら、現場のニーズを踏まえた的確な支援に努めてまいります。

再Q 金子裕太 議員(自民)

再質問いたします。
今、いろんな補助の組み合わせの可能性ということをお話しいただきました。
この可能性を県としてしっかり把握して、それを市町村に早期に提案をしていただきたいと思いますが、その点についてやっていただけるお考えがあるのか、知事に伺います。

再A 大野元裕 知事

地域の貴重な緑や景観を守るには、単に消毒や伐採といった個別対応だけではなく、樹木の更新など中長期的な保全対策も考えていく必要があります。
例えば、桜並木であれば、桜並木全体を更新した方がよろしいのか、あるいは一部を残して保全していくのか、こういったそれぞれのニーズがありますので、地域のお声も聴かなければならないと思いますけれども、先ほど議員から御指摘があった、それぞれの地域のニーズに合わせて柔軟に対応できるよう、使い勝手の良い制度について早期に御案内をしてまいりたいと考えます。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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