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掲載日:2025年7月7日
Q 金子裕太 議員(自民)
ファシリティドッグとは、専門的な訓練を受けた犬が看護師などの専任ハンドラーとともに医療機関に常勤で勤務し、患者さん、特に小児がんなどの重い病と闘う子供たちに寄り添い、心のケアや治療支援を行う存在です。検査や手術前後の不安を和らげたり、痛みを軽減したり、治療への意欲を引き出すなど、その効果は単なる癒しにととまらず、医療の質の向上にもつながっています。
現在、日本では認定NPO法人シャイン・オン・キッズなどが育成、派遣団体として活動しておりますが、導入されているのは静岡県立こども病院、神奈川県立こども医療センターなど全国で僅か5施設程度にとどまっております。その背景には、1頭当たり年間およそ1,000万円に上る導入維持費や制度上の位置付けがないこと、医療保険や公費助成の対象外であるという課題があります。
とはいえ、重篤な疾患と闘う子供たちが安心して治療に臨める環境を整えることは、県政が果たすべき重要な使命の一つであり、ファシリティドッグはその一助となると確信しております。
そこで質問いたします。
(1)動物介在支援の効果について。
ファシリティドッグをはじめとする動物介在支援について、県としてその効果をどのように認識し、今後の医療政策における位置付けをどのようにお考えか、保健医療部長のお考えを伺います。
A 縄田敬子 保健医療部長
御質問にありました動物介在支援とは、動物と触れ合い、レクリエーションなどの効果を期待する動物介在活動やファシリティドッグなどが治療の一部に参加して治療支援を行う動物介在療法など様々な活動と考えております。
そのうち、動物介在療法の効果としては、入院患者の情緒の安定や精神的な負担の軽減、治療への前向きな姿勢を育むなど、患者とその家族の療養環境の向上に寄与する有益な取組であると認識をしております。
一方、その効果の検証や解決すべき課題も存在するため、今後の医療における位置付けについては実践や研究が進み、国での法整備などを待つ必要があると考えます。
第8次埼玉県地域保健医療計画では、動物とのふれあいを通じたQOLの向上についての中で、アニマルセラピー活動に協働するボランティアへの支援などに取り組むことが記載されております。
ファシリティドッグにつきましては、導入事例も極めて少ないことから記載はございませんが、今後の国の動向や医療現場のニーズなどを踏まえ、必要に応じて検討していくものと考えております。
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