埼玉県議会 県議会トップ画像

本会議及び予算特別委員会の生中継・録画中継をご覧になれます。

会議録の内容を、検索したい言葉や発言者などで検索できます。

ここから本文です。

ページ番号:170000

掲載日:2022年8月15日

令和元年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(深谷顕史議員)

川越市内における内水氾濫対策について

Q   深谷顕史  議員(公明

平成29年10月の台風第21号、そして今回の台風第19号において、江川流域都市下水路の新河岸川への合流点付近で甚大な内水被害が発生しました。寺尾地区では、住民は、わずか2年前に自宅をリフォームしたにもかかわらず、再び内水被害に遭われました。
県では、平成29年の内水被害を受け、排水ポンプ車の進入路として堤防の拡幅整備を実施。この整備によって、今回、川越市、ふじみ野市、国土交通省の合計4台の排水ポンプ車による、江川流域都市下水路から新河岸川への排水作業が夜を徹して行われました。新河岸川の水位上昇を抑え、内水を排水しやすくするための渋井水門の増設工事も、令和2年度末の完成を目指し、進められているところであります。
私は、職員が大雨と暴風の中を排水ポンプ車での排水作業に当たっている姿を見守っておりました。しかし、排水ポンプ車のポンプの能力は1台当たり毎秒0.5トンしかないため、排水が追い付かず、結果、江川流域都市下水路はあふれました。
そこで、お伺いいたします。
二度と寺尾地区で内水による大きな浸水被害を発生させないためにも、江川流域都市下水路の新河岸川への合流点に排水ポンプ場の設置、地下貯留施設や調整池の設置など、あらゆる検討が必要と考えます。今後の取組について、下水道事業管理者にお伺いいたします。
また、新河岸川は江川流域都市下水路との合流点付近において、近年しゅんせつ工事などは行われておりません。新河岸川のしゅんせつなどを行い、堆積した土砂を撤去することで河川の断面積を拡大し、流下能力を向上させるべきと考えます。県土整備部長の御所見をお伺いいたします。

A   砂川裕紀   下水道事業管理者

江川流域都市下水路に関する今後の取組についてお答えを申し上げます。
川越市では、平成29年の台風第21号の被害を踏まえ、市が管理する江川流域都市下水路に関し、台風第21号内水浸水検証委員会を設置いたしました。
この検証委員会は、有識者や県職員などで構成され、審議を重ねた結果、平成30年8月に今後の内水対策についての答申が示されました。
この答申を受け、直ちに着手可能な対策として、応急排水ポンプや排水ポンプ車を配備いたしました。
また、住民が水位や現地状況をリアルタイムに確認できるよう、監視カメラを設置し、情報発信を行いました。
しかしながら、今回の台風第19号では、2年前よりも降雨量が多かったことなどから、配備した応急排水ポンプやポンプ車により新河岸川へ排水したものの、多くの内水被害が発生いたしました。
川越市では、引き続き、検証委員会の答申で示された内水対策に関する基本的な考え方に基づき、更なる対策を実施していくとのことでございます。
答申では、ハード対策として、地上や地下への調整池の整備、段階的な排水ポンプなどの整備が示されておりますが、いずれも事業用地の取得が必要なことから、整備には一定の期間を要することが見込まれます。
そこで、川越市では、今年度、浸水シミュレーションを実施した上で具体的な浸水対策を決定し、ふじみ野市との協議や都市計画決定などの手続を経て、早ければ令和3年度から事業に着手する予定とされております。
県といたしましては、引き続き、県と市で設置いたしました河川・下水道事業調整協議会などを通じまして川越市・ふじみ野市との連携を図るとともに、法的手続や交付金を円滑に活用できるよう積極的に支援をしてまいります。

A   中村一之   県土整備部長

新河岸川の江川流域都市下水路との合流点付近におけるしゅんせつ工事についてお答えを申し上げます。
川越市内の新河岸川については、平成22年までに畳橋の下流まで改修が完了しております。
改修した新河岸川の流下能力を確保し続けるためには、上流から流れて堆積する土砂を適切に撤去する必要があります。
県では、土砂が多く運ばれ、堆積しやすい不老川との合流点付近を対象に、定期的にしゅんせつ工事を実施しております。
これにより、土砂が下流に流れ、新河岸川と江川流域都市下水路との合流点などで、堆積することを防いでおります。
今後も、土砂の堆積状況を定期的に把握し、新河岸川の流下能力を確保できるよう、適切にしゅんせつ工事を実施してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?