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掲載日:2022年8月15日

令和元年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(武内政文議員)

知事公約と今後の施策展開について

Q   武内政文  議員(自民

いよいよ知事が初めて手掛ける令和2年度予算編成が始まります。5大プロジェクトと129の施策を形にするために、具体的に公約の施策を予算に落とし込むことになります。予算はある意味、知事の基本理念を具現化するものです。
そこで、来年度予算の編成に当たり、まず、仏に入れる魂とも言うべき基本的な考え方をお聞きいたします。
初めに、「日本一暮らしやすい県」とはどのような県なのか、一言で表現をしてください。それが知事の目指す埼玉の姿になると考えるからです。これからの県政運営の大前提でもあります。
次に、県政運営の経営理念についてお伺いします。
経営理念は組織が目指すべき方向を示す指針であり、県政のイメージを形づくるだけでなく、県民の信頼を得ることにもつながります。また、職員が経営理念に共感すれば働くモチベーションにもなり、組織の結束力も高まります。今のところそれがはっきりと示されていないので、知事が何を考えているのか職員は手探りの状態であると私は推察をしております。
すなわち知事は、何を最も重視して県政運営をするのかということです。土屋知事のときは、市町村の繁栄がなければ県や国の繁栄はないと、市町村重視を県政運営の基本理念として打ち出しました。上田前知事は、最少のコストで最大の効果を上げるという行政の効率化を重視したように思います。
そこで、今後の県政運営における大野知事の経営理念を是非お聞かせください。
次に、このたび発表された施策の工程表についてお伺いいたします。
知事が初登壇した9月定例会において、自民党の議員を中心に、知事の公約の内容や県政運営の基本的な考え方について様々な観点から質問いたしました。しかし、ほとんどの施策について、知事から明確な答弁がいただけなかったと私は感じております。答弁は抽象的な一般論や考え方に終始し、知事の思いをはじめ5大プロジェクトと各施策の4年間の具体的な目標や内容、プロジェクトの今後の工程が明らかになりませんでした。
そこで、私たちは工程表の提出を求めたわけであります。ようやく提出された今回の工程表は、来年度予算のベースになるものです。そこで、工程表について知事に基本的な考え方をお聞きいたします。
まず、工程表の作成に努力されました職員の皆様に敬意を表します。しかし、率直な感想として、プロジェクトの内容や施策の方向がほとんど示されていない工程表を見まして愕然といたしました。4年後までに何をどこまでやるのか目標が見えず、令和2年度から4年後まで同じ事業内容が1本の矢印で示されているものが多く見られます。これでは施策のプロセスを示す工程表とは言えません。特に5大プロジェクトにおいては、129の施策の一部を寄せ集めたもので、これでプロジェクトが実現するとは到底考えられません。本来であればプロジェクトの構想をまとめてストーリー性のある工程表を示すべきです。それが県民に公約の実現を託された知事の責任でもあります。
私は、今回の工程表は総体的に見て、9月定例会における様々な質問に到底応え得るものではないと考えておりますが、知事はどのようにお考えなのかお伺いいたします。
次に、特に議論のあった埼玉版スーパー・シティプロジェクトとあと数マイル・プロジェクトについてそれぞれお伺いします。
まず、埼玉版スーパー・シティプロジェクトですが、工程表を公表された際、知事は「今後4年間で道筋を付ける」とコメントしましたが、実現の時期や財源など明確な説明は相変わらずありませんでした。ですから、何から始めて、いつまでにスーパー・シティの姿が見えてくるかなど、知事の言うロードマップが全くわかりません。これでは知事が本当に具体的なビジョンをお持ちなのか、そして実行が伴うのか、疑問を感じざるを得ません。
そこで、このプロジェクトの最終目標を何年後に想定し、また、1期4年間でスーパー・シティの姿が見えてくるのか、改めて知事にお伺いをいたします。
次に、プロジェクトの進め方ですが、知事はさきの記者会見で「コンパクトシティや超スマート社会、まちの強靱化などに取り組む市町村の希望に応じて行う」と発言をされております。加えて、「庁内関係部局による検討チームが有識者の知見も活用してオーダーメードで支援していく体制を構築する」とも話されております。これらのコメントを聞く限り、このプロジェクトはあくまで事業に取り組みたい市町村の手挙げ方式であり、県が主体的に取り組むようには思えません。
埼玉版スーパー・シティプロジェクトは、知事の目玉の公約の一つであります。ということは、知事が自らの意思で取り組む一大プロジェクトであるはずです。また、県が主体となって仕掛けていく事業でもあります。このような県の他力本願の姿勢で、市町村が県と一緒に取り組みたいと思うのでしょうか。知事が言われる道筋をつける意味合いでも、早い時期に県が目指すべき具体的なプロジェクトの構想を持ち、トップがリーダーシップを持って国など関係機関を引っ張っていかなければなし得ない事業であります。
県民に約束した公約を果たす強い決意を持って、予算案を提案する2月定例会までに具体的なビジョンを示すべきと考えますが、知事のお考えをお伺いいたします。
次に、あと数マイル・プロジェクトについてお伺いします。
この工程表は五つの柱で構成されておりますが、そのうち四つは、埼玉高速鉄道の延伸をはじめ国道や県内幹線道路の重点整備、鉄道交差事業など既に県で取り組んでいる施策であります。一方、9月定例会で議員から質問のあった日暮里舎人ライナーや都営地下鉄、多摩都市モノレールなど4路線は、都県境の路線を県内に延長するという知事公約の肝であります。しかし、工程表によるとそれら路線については、有識者等による会議に全てお任せの形で、路線名すら触れられておりません。これで2月定例会までに工程表を示すという知事の約束が実行されたことになるのでしょうか。改めて、各路線について工程表を出すのかお伺いをいたします。
仮にこの全ての路線を対象とする場合、調整のための時間と財源、マンパワー、そして相当の覚悟が必要であることは明らかです。また、少子高齢化、人口減少に対応するため、今後、県内で取り組む課題が山積している中で、知事はこのプロジェクトをやり遂げる自信があるのかお伺いします。
また、10年以内にどれだけの路線を実現したいのかも、併せてお伺いをいたします。

A   大野元裕   知事

まず、日本一暮らしやすい県とはどのような県なのかについてでございます。
私は、あらゆる人に居場所があり、活躍でき、安心して暮らせる社会をつくることこそが「日本一暮らしやすい埼玉県」の実現であると考えております。
それはまた、SDGsの理念でもある「誰一人取り残さない社会」の実現を目指すものでもあります。
そのため、シニアの活躍支援や女性の就業支援、外国人との共生社会の実現や健康の増進、健康寿命の延伸などのあらゆる施策を推進してまいります。
次に、今後の県政運営における知事の経営理念についてでございます。
私が県政運営において重視するのは、「県民本位、県民が主語の県政の推進」です。
そのため、まず、県民目線で、県民の声を県政に反映させていく「現場主義」を貫いてまいります。
「ふれあい訪問」や「どこでも知事室」などを通じて県民の皆様の声を丁寧に把握し、それを県政に生かしてまいります。
また、私は経営者やライオンズクラブの地区ガバナーなどを経験してまいりましたが、行政にはより一層民間企業の「経営感覚」を取り入れることが必要であると感じております。
従って、県民の皆様にとって最大の施策効果を得るため、縦割り行政を排しスムーズに連携をすることで、同じ投資でも成果を倍増させるような取組をしてまいります。
同時にITなどの新技術も積極的に活用し、行政改革を不断に推進することで、コストの削減を徹底してまいります。
埼玉県が直面する大きな変化に向けたビジョンを職員としっかりと共有することで、組織の力を高めてまいります。
次に、今回の工程表は9月定例会における質問に答えていないのではないかについてでございます。
私は、公約で掲げた129項目について、どのように取り組んでいくかを詳細にお示しすることで、県民の皆様に対し透明性の高い施策管理を行っていくことが重要と考えています。
このため、工程表には月単位での時期や具体的な取組を、できる限り丁寧に記載させていただいております。
また、5大プロジェクトについては、関連する事業や取組を含めた工程表として取りまとめたものでございます。
この工程表は施策の進め方を県民の皆様に分かりやすく示したものであり、実施する内容は更に検討してまいります。
今後、予算編成作業等を通じて具体的な手法などを更に精査するとともに、県民や県議会議員の皆様の御意見も伺いながら、県行政の施策としての実効性を高めてまいります。
次に、埼玉版スーパー・シティプロジェクトの最終目標を何年後に想定し、1期4年間でその姿が見えてくるのかについてと、2月定例会までに具体的なビジョンを示すことについては、関連がありますので一括してお答え申し上げます。
本県は、今後、急速に少子高齢化が進展し、生産年齢人口が減少してまいります。
これにより、介護難民や空き家問題、インフラの更新など多くの課題が顕在化すると考えております。
そこで私は、埼玉版スーパー・シティプロジェクトに取り組むことといたしました。
このプロジェクトは、コンパクトシティの取組を核に、エネルギーなどをインセンティブとし、AI・IoTなどの新技術を活用した超スマートで、強靭性の高いまちづくりを実現し、超少子高齢社会の様々な課題に対応していくということが基本的なビジョンであります。
県と市町村が一体となって、AI・IoT、エネルギー分野などの民間事業者などからアイディアを集め、超少子高齢社会におけるまちづくりにつなげていくものであります。
現在、鶴ヶ島ジャンクション周辺地域で進めている超スマート社会の実現を目指す取組は、埼玉版スーパー・シティプロジェクトのビジョンと同じ方向であると考えます。
埼玉版スーパー・シティプロジェクトは1期4年間だけではなく、従ってその先をも見据えた取組です。
公約は、1期4年間で実現すべきものだけを入れるという考え方もあるかもしれませんが、本県が時代の大きな曲がり角を迎えていると考え、このプロジェクトをあえて掲げることといたしました。
このようなことから、プロジェクトの最終年度を示すのは難しい面もありますが、まず第一歩を踏み出しますので、御理解をいただきたいと思います。
ただ、将来を見据えたまちづくりのビジョンを持って取り組む場合と、ビジョンを持たないで施策を進めていく場合では、何年か先に必ず差が出てくると考えております。
工程表にお示ししましたとおり、令和2年度中に検討を本格化し、1期4年間でその姿が見えるように努力してまいります。
引き続きスピード感を持って、リーダーシップを発揮し取り組んでまいります。
次に、あと数マイルプロジェクトについてでございます。
各路線についての工程表とプロジェクトをやり遂げる自信、実現したい路線については、関連がありますので一括してお答えいたします。
「あと数マイルプロジェクト」については、工程表において、令和2年度中に新たな検討を本格化し、今後4年間で道筋を付けることにしております。
このプロジェクトは、公共交通や道路網の更なる利便性の向上や県内交通困難地域のアクセス向上を目指すものであります。
そのためには、将来の人口減少や高齢化、新技術等の動向などを把握し、これまでの経緯等も踏まえつつ検討していくことが必要となります。
また、交通政策はそれぞれの取組が有機的に関連していくことから、その全体像を的確に把握し、専門的な知見を有する有識者の意見を取り入れながら検討することが効果的と考えています。
そこで、令和2年度に有識者等による会議を設置し、高齢化社会における移動手段や地域における交通アクセスの向上について、課題の整理や方向性の検討を行うことを考えています。
各路線の工程表は様々な関係者の方に影響が及ぶものであり、また、この会議では有識者の方にできる限り制約なく自由な議論をしていただきたいと考えております。
そのため、各路線の工程表をこの時点で出すことは考えておりません。
私は、社会・経済の環境が大きく変化する中、県民の交通の利便性を向上していくことが重要であると認識しており、公約においてもこの方向性を明示いたしました。
厳しい財政状況などの制約がある中においても、各路線を含む公共交通の利便性の向上をできる限り実現したいと考えており、その具体的な手法などについては、まずは、有識者等による会議で十分に検討していただきたいと考えております。
この会議における取りまとめを踏まえて、私としても精力的に取組を進めてまいります。

再Q   武内政文  議員(自民

あと数マイル・プロジェクトについてなんですけれども、2点。この確認も含めてなんですが、一つは、9月定例会では、今回知事の答弁ですと全体の路線を一括して述べていたんですけれども、9月定例会のときには幾つかの路線を個別で質問をし、それに対する工程表を出すというお約束をされておりますけれども、その辺が今回、その約束ができなかったということなんでしょうか。
それから2番目、この有識者会議の中で検討すると言いますが、この各路線ごとの検討もその中でするということでよろしいんでしょうか。

再A   大野元裕   知事

前会期におきましては、あと数マイルプロジェクトについて、例えばという例示をいたしながら全体の御説明をさせていただきましたが、個別の路線についてお約束をさせていただいたものではありません。
各路線の工程表につきましては、様々な関係者の方々に影響を及ぼすと同時に、これから行われる有識者の皆様の会議に限りなく制約をかけず、自由な議論をしていただくという観点から、それぞれの路線の工程表、そして、先ほど、2番目に御質問がありましたが、その中身につきまして、この場で言及をさせていただくつもりはございません。
今後は、令和2年度に有識者等による会議を設置し、様々な予見や課題、そして、地域における交通アクセスの向上についての課題の整理や方向性の検討を行いながら、実効的そして効果的な形でお示しをさせていただきたいと考えております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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