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ページ番号:170242

掲載日:2022年8月15日

令和元年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(東間亜由子議員)

ラグビーの更なる普及・発展について

Q   東間亜由子  議員(民主フォーラム

ラグビーワールドカップ2019日本大会は、連日の熱戦に日本中が興奮と感動に包まれる中、幕を閉じました。観客動員数は延べ170万人にも上り、チケットの販売率は約99.3%と過去最高を記録しました。世界各国から多くの観客が集まりましたが、日本のおもてなしは称賛を浴び、ワールドラグビーの会長からも開催国として最高だったとの総括がありました。また、SNS上では熊谷会場におけるボランティアの温かなおもてなしが「神対応」と称されるとともに、ラグビーロスを嘆く声が飛び交っています。
私の周りでも、今までラグビーに興味がなかった方が、この大会を機にラグビーが大好きになったという声が後を絶ちません。この大会を通してラグビーに対する機運は非常に高まりました。流行語大賞に「ワンチーム」が選ばれるなど、日本全体が盛り上がったと実感しています。改めて本大会に携わった関係者の皆様へ敬意と感謝を表します。
さらに、パナソニックワイルドナイツが2021年に本拠地を熊谷市へ移転したい旨を表明されております。県内のラグビー人気は今後もますます高まり、4年後のフランス大会に向けてラグビーの更なる普及・発展が望まれていると思います。
現在、小学校ではラグビーワールドカップの機運醸成の一環として、タグラグビーが行われ、子供たちに大変人気があるようです。しかし、中学や高校へ進学した時にラグビーを身近にプレーできる環境が整っていないのが現状です。ラグビーに興味を持った子供たちが進学後も今まで以上に身近にラグビーをプレーできるように環境を整備していくことが必要だと考えます。
そこで、中学校や県立高校の体育などにラグビーを取り入れることはできないでしょうか。ラグビー人口の裾野を広げるとともに、今まで以上にラグビーが身近になる良い取組だと思います。
一方、課題としてグラウンドの整備や指導者の育成が不十分なことが挙げられます。深谷市の元中学校教諭の方が、約1,500万円もの私財を投じて自宅の畑に天然芝のラグビー場を整備しました。中学校の校長だった2009年に練習場所がないという元教え子の声を受けて整備したそうです。
さらに、指導者不足は深刻です。保護者が担うことが多いクラブチームのコーチは確保がままならず、中学校の部活でも指導教員の転勤により廃部になってしまうケースがあるそうです。ラグビーは15人で戦いますが、これは様々な球技がある中で最多とも言われております。その分、ポジションによって求められるプレーや役割が大きく違うため、小柄な子ものんびりした子も足が遅めな子も、それぞれが得意なことを生かし、活躍することができます。その中で、自己肯定感や仲間を思いやる気持ち、強い精神力などが育まれ、心身の成長に最適なスポーツだと思います。多くの子供たちがラグビーに触れ、そのおもしろさを感じ、ラグビーが根付いていく。このことこそがラグビーワールドカップのレガシーと言えるのではないでしょうか。ラグビーに興味を持った子供たちの受皿を整備することは急務です。
そこで、2点お伺いいたします。
まず、中学校や高校の体育へのラグビー導入及び教職員の指導者の育成について、教育長の御見解をお伺いいたします。
次に、今後、埼玉県ラグビーフットボール協会やパナソニックワイルドナイツなどと連携し、ラグビーの普及・発展にどのように取り組んでいくのか、県民生活部長の御見解をお伺いいたします。

A   小松弥生   教育長

中学校や高校の体育へのラグビー導入及び教職員の指導者の育成についてお答えを申し上げます。
現在、高等学校の授業では、県立高校全日制の134校中28校でラグビーが取り扱われております。
中学校では、学習指導要領に、学校や地域の実態に応じて取り扱うことができる種目となっているものの、限られた学校でしか行われていないのが現状です。
議員御指摘のとおり、ラグビーワールドカップを契機に、ラグビー熱が高まる中で、生徒にとってラグビーがより身近に感じられるようになることは、大変意義があることだと考えております。
このような中、県教育委員会と県中学校体育連盟の共催で毎年開催しております「中学校体育授業研究会」において、今年度、ラグビーの公開授業が初めて行われました。
こうした中学校の公開授業の成果や、高等学校28校の実践事例を、中学校や高等学校の保健体育研究協議会で取り上げるなどして、ラグビーの授業の更なる普及に取り組んでまいります。
また、授業ではラグビーをプレーするだけではなく、観戦を楽しめるようにするという視点も重要だと考えております。
一人でも多くの生徒にラグビーの魅力が伝えられる授業ができるよう、保健体育科の教員を対象とした講習会の実施や、競技団体主催の研修会の活用などにより、指導者の育成に努めてまいります。

A   小島康雄   県民生活部長

埼玉県ラグビーフットボール協会やパナソニックワイルドナイツ等と連携しラグビーの普及・発展にどのように取り組むのかについてでございます。
アジアで初開催となった今大会は、日本代表が初の決勝トーナメント進出を果たし、日本中に感動と勇気を与えるとともに、ワンチームとして戦う姿やノーサイドの精神など、ラグビー文化が広く浸透しました。
3試合が行われた熊谷ラグビー場では、最大の課題であった観客輸送もスムーズに行うことができ、また、地元小学生による出場国の国歌斉唱やボランティアによる笑顔のおもてなしに、「心温まる思いがした。」とのメッセージをたくさんいただきました。
開催に御指導、御協力いただきました県議会の皆様をはじめ、関係者の皆様に改めて御礼を申し上げます。
ラグビーを普及・発展させ、人気を定着させるには、ラグビーワールドカップの余韻が残る今こそが、千載一遇のチャンスです。
そこで、県ラグビーフットボール協会と連携し、子供たちを対象にラグビー競技のすそ野を広げていきます。
現在、県教育委員会とも連携し、身体への接触を伴わないタグラグビーを県内全小学校の体育の授業で実施することを目指し、取り組んでいるところでございます。
今後、県ラグビーフットボール協会による、教員向けのタグラグビー指導者講習会や各学校での出前授業の開催を充実させてまいります。
また、県内に21ある民間のラグビースクールへの申し込みが、小・中学生から多数寄せられていると聞いております。
そこで来年度には、県内21のラグビースクールにおいて一斉体験会を開催し、ラグビー競技者の増加を図ってまいります。
次に、パナソニックワイルドナイツとの連携についてです。
パナソニックワイルドナイツは、今回のラグビーワールドカップ日本代表に、ラグビートップリーグの16チームで最多となる6名の選手が選出されており、人気・実力ともに高いチームです。
令和2年1月からラグビートップリーグが開催しますが、パナソニックワイルドナイツは熊谷ラグビー場を事実上のホームタウンとして、7試合を開催します。
パナソニックワイルドナイツが熊谷を拠点に活動することで、新たなファン層の拡大や県北地域の振興にもつながり、本県のラグビー熱の高まりも期待できます。
さらに、トップリーグチームによるラグビー教室が開催できれば、子供たちが選手と直接触れ合える機会が増大し、ラグビーに興味を持つ子供が増加すると考えられます。
今回のラグビーワールドカップで高まった熱を一過性のものとせず、パナソニックワイルドナイツや関係団体とも協力して、こうした取組をレガシーとして未来につなぎ、更なるラグビーの普及・発展に努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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