トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 令和7年12月定例会 > 令和7年12月定例会 一般質問 質疑質問者一覧 > 12月8日(月曜日) > 渋谷真実子(自民) > 令和7年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(渋谷真実子議員)

ここから本文です。
ページ番号:276740
掲載日:2025年12月18日
Q 渋谷真実子 議員(自民)
総合評価方式は、単に価格のみによる選定ではなく、入札参加者が持つ技術力やこれまでの実績、さらには社会貢献活動など多面的に評価することで、公共事業の質の向上を図る入札方式とされています。
しかし、県内には規模の小さい地元建設企業も多数あり、様々な評価項目の取組にまで手が回らないという実情もあります。
具体的な例を挙げますと、総合評価方式では、担い手確保に関する取組として、若手技術者や女性技術者の配置を評価する項目があります。サイドブックスの参考資料を御覧ください。
建設業界においては、担い手確保のために、若手や女性登用を促進しようという取組は積極的に推進すべきものですが、規模の小さい建設企業は、県内の大手と呼ばれる建設企業と比べ、若手や女性技術者がおらず、募集をしても集まらない、新たに人を雇い入れる余裕がないといった実情があります。
大規模工事の入札などで、県内の大手と呼ばれる建設企業同士を評価することは理解できますが、このような実情では、規模の小さい地元建設企業が県内の大手と競争する総合評価方式の入札に参加する場合、評価の加点が得にくく、厳しい状況にあると言えます。
しかし、総合評価方式における様々な評価において取り組むことが難しい実情がある建設企業の中には、高い施工能力と技術力を持ち、地域を支えるとともに、地域の安全・安心を守る重要な役割を担っている企業も存在します。このような地域に密着した規模の小さい建設企業が受注機会に恵まれず減少していくことになれば、災害時の対応にも影響が出るものと危惧しており、建設企業の様々な実情を踏まえた上で評価を行う必要があると考えています。
そこで、総合評価方式において高い施工能力と技術力を持つ地元建設企業に対してどのように評価をし、受注機会を確保しているのか。また、評価項目に改善すべき点はないのか、県土整備部長に伺います。
A 吉澤隆 県土整備部長
本県の総合評価方式では、企業の技術力や社会貢献度、地域精通度、担い手確保に関する取組などの評価項目があり、工事内容や現場条件などに応じて組み合わせ、評価を行っているところです。
この組み合わせの中には、例えば、評価項目が少なく、技術力の配点の比重が高い評価方式である「実績重視型」があり、令和6年度の総合評価方式による入札379件のうち41件で実施しております。
このような評価方式を活用することで、議員お話の規模の小さい地元建設企業で様々な評価項目の取組が難しいものの、技術力が高い企業に対しても受注機会が確保されるよう努めているところでございます。
また、評価項目については、毎年、建設企業を対象としたアンケートや学識経験者などで構成する総合評価審査委員会において意見聴取を行うなど、様々な御意見を踏まえて見直しを行っております。
引き続き、各方面の御意見を伺いながら評価項目の改善を図るなど、総合評価方式を適切に運用し、施工能力・技術力の高い企業をはじめ、地域の建設企業の受注機会の確保に努めてまいります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください