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掲載日:2025年10月22日
Q 橋詰昌児 議員(公明)
道路標示が薄くなっているのは、安全面や交通の円滑な流れにとって問題です。夜間や雨天時に標示が見えづらくなり、事故のリスクが高まり、道路の優先関係が不明瞭になり、歩行者や自転車の安全が脅かされるなど、交通トラブルの原因となります。
実際に2018年に神奈川県川崎市で発生した交通事故裁判では、摩耗等により消えかかった横断歩道が争点となり、損害賠償を求めた民事訴訟では、道路標示の摩耗を事故原因と認定し、県にも1割の過失があるとした和解案が示され、2023年10月に和解が成立されました。
埼玉県警として、摩耗した横断歩道の補修は、県民要望や各警察署からの補修依頼を踏まえ、摩耗率の高いところから逐次補修しているというふうに伺っておりますが、今年度では全体で3,250本と前年比マイナス625本、率ではマイナス16.1パーセントにとどまるようです。
他方、警察庁からは「持続可能な交通規制の推進について」という通達が都道府県警察に発出され、厳しい財政状況下においても横断歩道等の交通安全施設の適切な維持管理を継続するためには、交通規制の見直し等によるコスト合理化の推進が必要不可欠であるというふうに伺っております。
そうした中、安全運転や交通トラブル防止のためにも、横断歩道に関する維持修繕の予算を十分に確保し、県内全域で整備ができるよう補修を推進すべきと考えますが、警察本部長の見解を伺います。
A 野井祐一 警察本部長
横断歩道をはじめとする交通安全施設を適切に維持管理することは、県民の皆様の安全・安心を確保するためにも極めて重要であると認識しております。
これまでも横断歩道の補修については、摩耗の程度に応じた部分補修や横断歩道の幅を4メートルから3メートル幅に縮小標示するなどして、より多くの補修ができるよう努めているところであります。
他方、議員お話しの警察庁通達のとおり、財政状況に鑑み、真に必要な交通安全施設の維持管理を継続するためには、道路交通環境に応じて必要性の低下した交通規制の見直しを行い、交通安全施設整備費の合理化を図ることも必要不可欠であります。
県警察といたしましては、今後も実態に適合した交通規制を実施するための不断の見直しを行いつつ、交通安全上の支障が生じることのないよう横断歩道の補修を含む交通安全施設整備費の予算の確保に努め、適切な維持管理を図ってまいります。
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