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掲載日:2023年1月16日

災害廃棄物の仮置場(かりおきば)とは何ですか?

この記事はニュースレター第57号(令和4年10月発行)に掲載したものです。

Question - 質問します

災害廃棄物の仮置場(かりおきば)とは何ですか?

Answer - お答えします

資源循環・廃棄物担当 鈴木和将

自然災害に伴い大量に発生する災害廃棄物を適正かつ迅速に処理処分するために、一時的に災害廃棄物を集めて保管する場所のことです。仮置場は市町村が設置し、管理していくもので、この機会に、災害時に発生する廃棄物対策のイメージを少しでも皆さまにもっていただければ幸いです。

災害に伴い発生する災害廃棄物

近年では、毎年のように全国各地で水害や地震等の自然災害が発生し、ニュース等で災害廃棄物の話題を目にすること多くなりました。埼玉県においても、令和元年東日本台風では、越辺川・都幾川の堤防決壊等により、広範囲(約2200ha)で浸水がおこり、甚大な被害を受けました。また、令和4年7月12日の大雨(鳩山町3時間降雨量で263.5mm)では、家屋等の浸水被害が生じました。このような水害の場合、浸水した水が引くと同時に、家屋等で片付けが始まり、家具、家電、寝具、畳等様々なものが片付けごみとして発生します。このように発生した災害廃棄物は、市町村が責任をもって処理していくことになります。しかし、災害廃棄物処理は、平常時の一般廃棄物処理と大きく異なり、様々な種類の廃棄物が短期間に大量に発生します。そのため、平常時の体制では処理が追いつかず、一時的に災害廃棄物を保管しておく仮置場と呼ばれる場所が必要となります。

もし仮置場がなければ?

もし、自分の住む市町村で、仮置場が用意できないとどうなってしまうでしょうか?行き場のない災害廃棄物は、家の前の道路や空き地等に積み上げられ、ごみの山が出来てしまいます。道路脇の災害廃棄物の山は、道路をふさぎ、緊急車両や歩行者の通行をさまたげるようになります。また、管理されていない空き地の災害廃棄物は、分別されないまま混合廃棄物の山になり、悪臭や害虫の発生等衛生面の問題、そして自然発火による火災発生といった安全面の危険などが生じてしまいます。さらに、その後、これら災害廃棄物を適正に処理していこうとすると、より多くの時間、手間、費用が必要になってしまいます。災害時、大変な状況の中、「一刻もはやくごみを出したいのに、なんでごみを決まった場所に分けて出さなければいけないのか」と思われるかもしれませんが、きちんと管理された仮置場に、分別して災害廃棄物を出すことが、全体として、時間、手間、費用ともに最も少なくてすむ、賢い処理方法なのです。

写真 空き地に集積された災害廃棄物

分別されずに空き地に集積された災害廃棄物*

*出典:環境省関東地方環境事務所、常総市:平成27年9月関東・東北豪雨により発生した災害廃棄物処理の記録、平成29年3月

写真 分別が行われている仮置場

分別が行われている仮置場

平常時からの備え

被災地の早期の復旧・復興のため、災害廃棄物の適正かつ円滑な処理が必要不可欠となります。そのためには、平常時からの備えが重要だとされています。市町村では、災害時の初動対応を迅速に行えるよう、あらかじめ仮置場の候補地を選定しておくのが望ましいのですが、2021-2022年に総務省が行なった調査では(13都道府県、70市町村、31関係団体を対象)、約2割の市町村が候補地の選定に至っていません。また、災害廃棄物処理の実務を担う自治体職員の災害対応力の向上が喫緊の課題となっています。そのため、埼玉県では、平成28年から市町村の職員などを対象に、災害イメージの醸成や災害対応スキル向上を目的として、参加型研修を実施しています。今年度は、災害廃棄物処理の核となる「仮置場」をテーマに、少人数グループごとのディスカッション形式の訓練を行いました(写真)。

災害時の備えとして、仮置場の候補地の選定や職員の災害対応力の向上は必要ですが、さらに災害廃棄物を適正に処理していくためには、住民の皆さんによる協力が欠かせません。災害時に、ごみの出し方や分別をどのようにしたらよいのか?と悩む方も多いと思います。市町村によっては、その様な方に対して災害時のごみの出し方ハンドブックを作成し、ホームページ等で公表している例(富士見市)もあります。平常時から、災害時のごみの出し方の情報発信は、いざ災害が起こった時、適正かつ円滑に廃棄物処理を行う上で有効に働くものと考えられます。また、災害時には市町村からインターネット、防災無線、広報車、掲示板、現場での案内など様々な手段で、住民に向けた災害廃棄物の広報が行われています。

写真 災害廃棄物処理研修の様子

災害廃棄物処理研修の様子(令和4年8月)

災害時のごみ出しハンドブック表紙の画像

災害時のごみ出しハンドブック(埼玉県富士見市)

災害時のごみの出し方について|富士見市 (city.fujimi.saitama.jp)

お問い合わせ

環境部 環境科学国際センター 研究推進室 資源循環・廃棄物担当

郵便番号347-0115 埼玉県加須市上種足914 埼玉県環境科学国際センター

ファックス:0480-70-2031

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