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掲載日:2024年2月27日
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現在、血液は人工的に造ることができません。また長期保存もできません。また、献血者の健康面を考えると、ひとりの方が一年間に献血できる回数や量には上限があります。そのため、安定的に血液製剤を供給するためには、必要な時に必要な量を確保するため、年間を通じて多くの方に継続して献血にご協力いただく必要があります。
献血していただいた血液は、けがをした時などに輸血に使われるイメージがありますが、多くは血液製剤としてがんなどの病気の治療に使われています。
輸血用血液製剤は献血された血液のおよそ半分で、残りの半分は血漿分画製剤という医薬品の製造に使われています。
輸血用血液製剤には、次の4種類があります。昔は血液すべての成分を含んだ全血製剤が主流でしたが、現在は患者さんが必要な成分だけを輸血する成分輸血が主流となっています。
出血及び赤血球が不足する状態のとき、またはその機能低下による酸素欠乏の状態のときに使用されます。
2~6℃で保存され、有効期間は採血後21日間です。
複数の血液凝固因子が欠乏することにより、出血ないし出血傾向があるときに使用されます。
-20℃以下で保存され、有効期間は採血後1年間です。
血小板の減少またはその機能低下により、出血ないし出血傾向があるときに使用されます。
20~24℃で保存されますが、振とうさせる必要があり、有効期間は採血後4日間しかありません。
大量出血などすべての成分が不足する状態でね赤血球と血漿を同時に補給する必要がある場合に使用します。
2~6℃で保存され、有効期間は採血後21日間です。
血漿分画製剤とは、血漿中に含まれる血液凝固因子、免疫グロブリン、アルブミンなどのタンパク質を抽出、精製したものです。
製品は瓶入りで安定性も高く、輸送や保管が容易で、有効期間が長いというメリットがあります。
製薬企業では最先端のウイルス除去・不活化処理を行うなど安全性の向上に努めています。
主な血漿分画製剤は次のとおりです。
重症の感染症や、ある種の神経疾患、川崎病などに使用されます。近年、必要量が急激に増加しています。
やけどやショック症状などに使用されます。
血友病などに使用されます。
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