トップページ > 県政情報・統計 > 県概要 > 組織案内 > 企画財政部の地域機関 > 秩父地域振興センター > ちちぶ乾杯共和国の酒蔵見学 vol.4 武甲酒造 様
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掲載日:2024年3月15日
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【取材日:2020年7月3日】
秩父鉄道秩父駅から徒歩3分の場所にある「武甲酒造・柳田総本店」(以下「武甲酒造」)は、江戸時代中期・宝暦3年(1753年)から267年続く老舗の酒蔵です。
また、県が指定する「彩の国工場」(※1)に初年度指定された工場であり、「埼玉県おもてなし宣言」(※2)を第一号で登録した事業所でもあります。
【築208年の店舗は、国の登録有形文化財に登録された歴史ある建物です。】
(※1)彩の国工場(埼玉県ホームページ)(※2)埼玉県おもてなし力向上実行委員会ホームページ
武甲酒造さんの代表銘柄は「武甲正宗」。数多くの品評会や鑑評会での受賞歴があり、その品質は「武州秩父に銘酒あり」と知られています。
【今年も鑑評会でW(ダブル) 入賞受賞しました。】
今回、武甲酒造十三代目蔵元の長谷川浩一さんに酒蔵を案内していただきました 。
最初に見せていただいたのは、敷地内にある井戸です。酒造りで使用する水は、ここに湧く「平成の名水百選」に選ばれた「武甲山伏流水」です。
大きな釜のある釜場です。ここで日本酒の主原料である米を蒸し上げます。
こちらは、酒母・蒸米・麹・仕込み水を入れて、「もろみ」を作る仕込蔵です。「もろみ」を搾ると、酒と酒粕に分かれます。
このあと、酒に火入れなどをして、貯蔵蔵で熟成させ、私たちが普段口にする日本酒が完成します。
酒造設備を見学した後、店内でお話をお伺いしました。
~より美味しいお酒を造るために~
「昔ながらのお酒はどれですか?とよく聞かれますが、昨年と同じお酒はないんです。」と長谷川さん。「なぜなら、昨年よりこういうところをもっと良くして、今年はもっと美味しいお酒を造ろうと、みんな努力しているからなんです。」
また、新しい酒造りにも挑戦しています。
それが、今春発売された、「秩父産山田錦」を原料米に、埼玉県産業技術総合センター北部研究所が開発した7種の酵母(レインボー酵母)を使って醸造した「武甲正宗 彩虹(さいこう)」です。通常のお酒は、1種類しか酵母を使いませんが、これは、7種類もの酵母を使った全国的にも例のないお酒なのだそうです。
~おすすめのお酒について~
「日本酒には、冷(ひや)が美味しい、お燗して美味しい、香りが高い、軽快で滑らかでさらっとしている、ちょっと濃いなど、いろいろなタイプのものがあるんです。だから、「こういう料理に合わせて飲みたい」と言ってもらえれば、「こういうのが合いますよ」っておすすめのお酒が紹介できるんです。」と長谷川さん。
「例えば、淡白な料理や素材を生かした料理には、口に入れるとフワッと香りが広がる「大吟醸」が合うし、香辛料が効いた料理や脂っぽい料理なら、原酒のようにちょっと濃いお酒が合うんです。」
「晩酌や友人をもてなす時に、タイプの違うお酒を2~3種類ぐらい用意して、「このつまみには、こっちのお酒が合うね」なんていうお酒との付き合い方ができると、もっと日本酒を楽しむことができるようになります。」
~地域貢献活動について~
1995年の阪神淡路大震災の際、安否確認のために連絡した酒蔵の友人が、近隣の人たちに仕込み水を配っていると知ったことがきっかけで、災害時に地域の役に立ちたいと思ったのだそうです。
そこで、仕込み水で利用する井戸に秩父市の「災害用指定井戸」の許可を取り、LPガス設備を災害に対応したものにしました。「水とLPガス(熱源)、そして、酒造用の米を合わせれば、炊き出しができます。」
【仕込み水で使う「武甲山伏流水」は、営業時間内であれば、容器持参で自由に持ち帰ることができます。】
【災害時にも安定してガスが供給できる設備。設備前のスペースで、炊き出しができます。】
このほか、新型コロナウイルス感染症対策を講じた酒蔵見学のアイデアやツアーの企画など、お酒に関する話は尽きません。
お酒への思いを熱く語ってくれる蔵元のいる武甲酒造さんには、美味しいお酒が多数あります。
ぜひ、秩父にお越しいただき、ご堪能ください!
~武甲酒造の店内~
懐かしい感じがする暖かな雰囲気の店内には、日本酒、焼酎、ワイン等のほか、日本酒や麹を使った加工品も豊富に置いています。
また、埼玉県内で唯一、TAX FREEの対応ができる酒蔵です。
【アニメ「あの花」とコラボしたお酒もあります。】
【所在地等】
名称:武甲酒造株式会社
住所:秩父市宮側町21-27
定休日:無休(元旦を除く)
営業時間:8時~17時30分
駐車場:あり(無料)
工場見学:10名以上より可(要事前予約)※7月20日現在自粛中
電話:0494-22-0046
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