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掲載日:2026年10月23日
Q 渋谷真実子 議員(自民)
農業者の減少や高齢化が進む中、埼玉農業を将来にわたって維持していくためには、新規就農者を確保、育成することが重要です。その中でも、農家の子供が家業を継ぐことの支援は、農地、農機、施設、地域とのつながりなど、次の世代につなぐための効果的な方法であると考えます。一方で、農家の子供からすれば、農業はもうからない、家の手伝いをしても十分な収入にならない、将来の生活が見えてこないという印象を持ってしまう場合があります。
そこで私は、親元就農を家の手伝いではなく、一つの事業承継、一つの職業選択とし、農家の子供が自ら就農したいと思えるようにしていくことが重要だと考えます。農家に生まれたから仕方なく継ぐのではなく、農地や設備を引き継げることは自分にとって一つのチャンスだと思えるような情報発信、環境づくりも重要と考えます。
そこで、親元就農をはじめ、新規就農を考える方が農業を一つの職業として捉え、就農への一歩を踏み出せるよう、情報発信や、就農準備から定着までの支援をどのように行っていくのか、農林部長に伺います。
A 竹詰一 農林部長
親元就農は、農地や施設、技術などを引き継げる強みがあり、本県農業を支える担い手を確保する上で重要な就農形態の一つと考えます。
県では、親元就農をはじめ就農希望者が、就農後の働き方や経営ビジョンを具体的に描き、積極的に就農を選択していただけるよう、様々な情報発信や支援を行っています。
例えば、今年度開催する就農セミナーにおいては、他産業の経験を経て本県で親元就農された方をお招きし、就農を選んだ理由や現在の働き方をお話していただく予定です。
また、親元就農を含め就農希望者に向け、就農相談会や就農支援セミナーにおいて、希望する品目などを伺い、一人一人の状況に応じた情報を提供しています。
さらに、農業大学校では親元就農向けの授業の設置や「明日の農業担い手育成塾」による技術習得支援、就農時の機械・施設の導入資金支援、就農後の技術指導や経営相談など、就農段階に応じた支援を行っています。
今後も、親元就農の強みや就農希望者に有益な情報を発信するとともに、関係機関と連携し、就農準備から定着まで切れ目のない支援に取り組んでまいります。
再Q 渋谷真実子 議員(自民)
いわゆる好事例のセミナーや個別相談は分かりました。その中で、改めて親元就農がうまくいくよう、もっと具体的な生きた情報などはないのか、農林部長に再度伺います。
再A 竹詰一 農林部長
例えば、親元就農が成功した事例としては、親が取り組んでいない いちご栽培について、他の農業者の元で栽培技術や経営ノウハウを学び、親元就農後、新たにいちごを導入して収益を拡大した事例や、新たに加工品開発に取り組み、経営の多角化を図っている事例がございます。
他の農業者等で経験を積み、親元とは異なる視点やノウハウを持って就農することは、経営発展をもたらす契機になるものと考えますので、こうした多様な事例を情報発信してまいります。