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掲載日:2026年10月23日
Q 渡辺聡一郎 議員(自民)
生成AIの急速な発展により、世界的な競争が本格的化しているのがフィジカルAIの分野です。AIがロボットなどを通じて自立的に作業する技術であり、人手不足が深刻化する日本にとっても、その開発と社会実装は将来の産業競争力を左右する重要な課題です。
そして私は、この分野で日本のために埼玉県が大きな役割を担えると考えています。本県には、圏央道などの広域交通網を背景として大規模な物流施設が集積しています。この物流集積を生かしたフィジカルAIの実証フィールドを形成できないかと考えます。
フィジカルAIの開発には、研究施設だけでは得られない現場での検証が欠かせません。人やフォークリフトが行き交う物流現場の中で、自立搬送やピッキングなどを試し、改良を重ねることでようやく実用化につながります。閉じた実証環境ではなく、実際の産業現場で改良を繰り返す環境が競争力につながります。
この日本に圧倒的に足りない社会実装のスピードを埼玉から上げていくという視点で、県が物流事業者等とAIロボット企業との橋渡し役となり、本県に集積する物流施設をフィジカルAIの実証フィールドとして活用できないかと考えますが、産業労働部長の御所見をお伺いいたします。
A 萩原啓 産業労働部長
議員ご指摘のとおり、フィジカルAIを組み込んだロボットの社会実装は将来の産業競争力を左右するものであり、そのためには実際の現場で実証を重ね、そこで得られたデータや課題をロボットの改善に活かし、性能や信頼性を高めていくことが重要です。
現場での実証については、これまで埼玉県ロボティクスネットワークにおいて、ロボット開発企業からの相談に応じてダムやトンネル、雑草地、体育館などの実証現場とのマッチングを行ってきたところでございます。
今後、物流施設についても、関係部局や関係団体等の協力を得ながら、実証可能な施設の紹介や調整など、物流事業者とAIロボット企業との橋渡し役を担ってまいります。
また、現在整備中の仮称SAITAMAロボティクスセンターは、ロボットの安全性や基本性能等のテストができ、生じた課題に対する開発・改良が行える施設でございます。
令和10年度の開所後には、センターで安全性を検証し、実際の現場で実証を行い、得られた課題を再びセンターでの開発・改良に反映する、検証と実証、改善のサイクルを構築し、ロボットの社会実装のスピード向上に取り組んでまいります。