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掲載日:2026年7月9日

令和8年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(金子裕太議員)

リンクワーカーの育成・配置による複合課題世帯への横串支援体制の整備について

Q 金子裕太 議員(自民)

リンクワーカーとは、イギリス発の社会的処方の担い手で、制度の狭間にある人を地域の支援先につなぎ伴走する専門職です。孤独・孤立対策推進法の施行や社会福祉法第106条の4に基づく重層的支援体制整備事業の広がりを背景に自治体現場では関心が高まり、重層事業の全国実施自治体はおおむね14倍に拡大しています。
私は今年4月、鴻巣のお隣の北本市の居場所「繊月」で、現場のリンクワーカーから話を伺いました。強く印象に残っている言葉があります。「親が生きているうちは正直困っていないんです。親の死、施設入所、収入の断絶、そういうイベントが起きた瞬間に一気に困窮する」。実際にライフラインが止まりかけていた62歳の男性に同行支援を行い、生活を立て直した事例も伺いました。
本当に困っているほど電話できない、つなぎ先まで一緒に行く、つなぎの中のつなぎがいる、これが現場の言葉でありました。しかし、本県は第7期地域福祉支援計画にも県ホームページにも「リンクワーカー」「社会的処方」の用語がなく、県施策として制度化する動きは確認できません。
重層的支援体制を本当の意味で整えるためにも、人材育成をしっかりと行うこと、事例をしっかりと横展開すること、市町村等のリンクワーカー登用への支援事業を行うことが必要です。そこで、リンクワーカーを県の政策合意として位置付け、普及啓発、人材育成、配置補助、知見共有を一体で進めるべきだと考えますが、福祉部長の御見解をお聞かせください。

A 岸田正寿 福祉部長

県の現行計画では、「リンクワーカー」という語彙を用いておりませんが、「地域の人々が困りごとを抱えている人に気付き、適切な支援機関や支え合いを行う地域資源につなげる地域づくり」を進めるという方向性を示しています。
その一つの例として、計画の中で、川越市の「地域と福祉の何でも相談員」が地域住民や関係機関と顔の見える関係を築き、つながりを広げている活動を紹介しておりますが、これは議員御提案の「リンクワーカー」と趣旨を同じくするものと考えます。
また、議員御提案の先行事例を収集し、知見を共有し、普及していくことは、大変有効と考えます。
県では、地域における包括的な支援体制を整備するため、市町村を対象に研修会やアドバイザー派遣を行っており、その中で支援のつなぎ役に関する先行事例の共有や普及啓発、関係機関の人材育成を進めています。
さらに、リンクワーカーのようなつなぎ役の配置には、国及び県の重層的支援体制整備事業交付金が活用できますので、市町村に周知しているところでございます。
今後も、制度の狭間にある人の支援において重要な役割を担うつなぎ役の普及啓発・人材育成・配置補助・知見共有を一体的に進めてまいります。

再Q 金子裕太 議員(自民)

専門家の間だと今御説明いただいたような言葉で通じると思うんですけれども、地域で本当に支援されていらっしゃる方には分かりやすい言葉で、どういう人がいるというものを積極的に広報していくためにも、やっぱりキャッチーな「リンクワーカー」という言葉を是非いろんなところで紹介していただくことだけでも、まずは始めていっていただきたいなと思うんです。
そういった意味でも、是非ホームページ等でこういった方々の紹介をしていただけないかどうか、また、こういうサービスがあるんだということの普及啓発を迅速に行っていただきたいと思いますけれども、福祉部長に再度お伺いいたします。

再A 岸田正寿 福祉部長

まず議員のお話の支援に繋がりにくい人を発見して支援につなげていくというその趣旨は、私どもも共有しております。
その上で、例えば鳩山町では、北本市と違って、職員ではなく、民生児童委員だとか、民間企業とか、自治体がネットワークでもって支援が必要な人を見守っていく体制を作っています。
だから、そのつなぎ役というのは様々な形態があるので、リンクワーカーというふうなことで統一することはどうなのかと思っています。
ただ、リンクワーカーという事例は大変重要なので、それに関しましては今後周知啓発に努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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