トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 令和7年12月定例会 > 令和7年12月定例会 委員長報告 > 令和7年12月定例会 「八潮市道路陥没事故調査等特別委員長報告」

ここから本文です。
ページ番号:276916
掲載日:2025年12月19日
八潮市道路陥没事故調査等特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されております案件は、「八潮市道路陥没事故対応及び下水道施設の老朽化対策等に関する件」でありますが、今回は、「復旧工事の進捗状況」、「国への財政措置の知事要望状況」、「災害時等応援協定の新規締結」、「補償の実施状況」及び「住民の声や意見書・決議などを踏まえた対応」について審査を行いました。
審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。
以下、主な論議について申し上げます。
まず、「硫化水素等による健康被害について、今後、開催予定の公認心理師による個別相談会で、カウンセリング後に心理的苦痛の判断があった場合には、医療費や追加の心理的な補償の対応が必要であり、心理的ケアも含めて、住民に寄り添った対応が必要だと思うがどうか」との質問に対し、「硫化水素濃度については、本年2月6日から陥没現場周辺の5か所、9月下旬から屋内の8か所で順次24時間測定を開始し、ホームページで公開しているが、住民の方が不安を感じていることは十分承知している。カウンセリングを通じて医療機関へつなげていくとともに、因果関係が明らかになれば、治療費等の補償を行うなど、しっかりと対応していく」との答弁がありました。
次に、「家屋補償について、23件の事前調査が終わったとのことであるが、まだ工事中の段階であり、補償対象の拡大も考えられる。今後の補償の流れはどのようになるのか」との質問に対し、「暫定道路の整備が完了した後に事後調査を行う予定であり、ひびなどが工事によって生じたものと判明すれば、補償を行っていく予定である」との答弁がありました。
次に、本委員会の付託案件について、審査を踏まえて発言のあった意見・提言の主なものについて申し上げます。
「今回の事故を踏まえ、災害救助法の対象とならない初期費用についても財政負担の軽減が認められるように強く求めること」、「補償については、対象者となる事業者や世帯からの申込件数がいまだ少ない状況にあるが、申込みを見送っている方も含めて、県として丁寧な対応を行い、必要な補償を着実に進めていくこと」、「事故対応の長期化を踏まえ、住民、事業者への影響を改めて点検すること。また、支援が届いていない層や区域がないかを確認し、必要な手当てを速やかに講じるとともに、支援内容を分かりやすく明確化すること」などであります。
次に、本県議会は、国に対し、被災自治体による迅速かつ柔軟な対応を実現するため、災害救助法の対象とならない取組についても被災自治体が躊躇なく行えるよう、財政的負担を軽減する新たな仕組みを導入することを強く求める「災害級の事故発生時における被災自治体の財政的負担軽減を求める意見書(案)」を本委員会として提出することを求める動議が提出され、採決いたしましたところ、総員をもって可決されましたので、本委員会委員の連名で提出することといたしました。何とぞ議員各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
以上、審査経過の概要について申し上げましたが、本委員会に付託されております案件につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください