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掲載日:2025年12月18日
Q 山崎すなお 議員(共産党)
今年の記録的な猛暑の中、救急搬送は5月から9月で6,141件に上っています。県立高等学校では、この猛暑は生徒と教員に深刻な影響を及ぼしています。今年9月時点の県立高等学校の特別教室のエアコン設置率は67パーセントで、体育館は6パーセントです。
県立大宮中央高等学校通信制は、夏場にエアコンのない体育館でのスクーリングを行っています。また、ある県立学校は理科室にエアコンがなく、火気を伴う実験器具が使用できず、6月から10月は実験ができません。音楽室にもエアコンがなく、生徒は授業に集中できず、2回、音楽教師が熱中症により救急搬送されています。
熱中症による5人以上の救急搬送が、小・中学校は令和5年度2件、令和6年度1件発生しております。県立高校における集団搬送数は報告されていませんが、4人以下の搬送数や教員の救急搬送は含まれておりません。
教育長、これだけの深刻な猛暑であり、全ての県立高等学校における生徒・教職員の熱中症搬送数を調査していただきたいのですが、いかがですか。
公益財団法人日本スポーツ協会は、ガイドラインで35度以上、暑さ指数31度以上の環境では運動は原則中止としています。しかし、バドミントンや卓球など練習中に風通しをよくすることが難しい競技もあります。夏休み中の練習は、3年生が引退した後の秋冬の新人戦に向けたチームづくりに欠かせません。
また、県立高等学校のうち133校が避難所に指定されています。
教育長、県立高等学校の特別教室と体育館にエアコンを早期に設置すべきと考えますが、いかがですか。
A 日吉亨 教育長
まず、熱中症搬送数の調査についてでございます。
近年の命にかかわるような酷暑を踏まえますと、生徒や教職員の熱中症に関する状況をより詳細に把握し、学習環境や労働環境の改善につなげていくことが重要であると認識しております。
今後は、県立学校において、生徒及び教職員の熱中症による救急搬送数の把握について、検討してまいります。
次に、エアコン設置についてでございます。
現在、県では、防災拠点校となる体育館へのエアコン設置を順次、進めており、特別教室や防災拠点校を除く体育館のエアコンについては、整備を進めるための検討を行っているところです。
一方、県立学校の施設については、特別支援学校の過密状況の解消に向けた整備を計画的に実施しているほか、校舎の老朽化対策なども必要な状況です。
特別教室や防災拠点校を除く体育館のエアコンについては、財源の見通しも含め、引き続き、検討してまいります。
再Q 山崎すなお 議員(共産党)
パソコンが設置されている情報室やコンピューター室は、どこの学校でもエアコンが設置されています。パソコンが大切なのは理解しておりますが、それ以上にこどもたちや先生たちを猛暑から守っていただきたいです。
教育長、エアコンの早期設置について、もう一度御答弁をお願いします。
再A 日吉亨 教育長
近年の異常な暑さの中で運動をしている生徒の学習環境や教職員の職場環境を改善するため、エアコンを整備することは極めて重要であると認識しております。
一方、県立学校の施設については、特別支援学校の過密状況の解消に向けた整備を計画的に実施しているほか、校舎の老朽化対策なども必要な状況となっております。
こうした中で、すべての県立学校における特別教室や体育館のエアコン整備について、しっかりと検討してまいります。
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