トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 令和7年12月定例会 > 令和7年12月定例会 一般質問 質疑質問者一覧 > 12月8日(月曜日) > 山崎すなお(共産党) > 令和7年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(山崎すなお議員)

ここから本文です。
ページ番号:276678
掲載日:2025年12月18日
Q 山崎すなお 議員(共産党)
在り方検討会有識者会議は伊豆潮風館の廃止を提言し、また県はリフト付きバスおおぞら号の廃止を決定しています。移動の権利、外出権の保障をと求めてきた障害者団体からは、怒りの声が上がっています。
福祉部長、このような障害者の権利に直結する施策を実施する際に、当事者の意見聴取は欠かせないと考えますが、廃止についてそれぞれ何人の障害者の声を聴取したのですか。当事者からどのような要望が寄せられていますか。
おおぞら号、伊豆潮風館は存続すべきと考えますが、知事の見解を伺います。
A 大野元裕 知事
リフト付きバスおおぞら号は、県でバスを保有し、バスの管理やメンテナンス、運転手の配置を事業者に委託する形で50年以上にわたり運行し、本県の障害者の社会参加促進に大きく貢献してまいりました。
一方で、この50年間で民間事業者においてもリフト付きバスの所有が増え、障害者のバス旅行が催行されるなど、社会全体のバリアフリー化が進んできております。
このような中、令和8年度以降の運行について受託事業者から昨今のバス運転手不足により受託できないという申出があり、加えてほかに受託できる事業者も見込めない状況であります。
こうしたことから、事業継続が難しくなると考え、おおぞら号の運行は終了せざるを得ないとの結論に至りました。
また、伊豆潮風館は、昭和63年の開設後30年以上が経過し、老朽化が進んでまいりました。
近年は、障害者差別解消法などの施行により、民間宿泊施設での障害者の受入環境の整備が進み、潮風館の利用者のうち、県内の障害者とその介護者の割合は、約43パーセントと低くなっております。
このため、潮風館の在り方につき、検討する時期に来ていると考えております。
潮風館は、指定管理者制度により運営をしておりますが、次期の指定管理の期間は令和8年4月から令和10年3月までとさせていただく予定です。
この間に、廃止も含め潮風館の在り方を検討してまいります。
A 岸田正寿 福祉部長
伊豆潮風館とおおぞら号につきましては、2つをあわせたテーマとして、埼玉県障害者施策推進協議会とそのワーキングチームにおいて意見交換を5回行ってまいりました。
また、9つの障害者団体から個別に御意見を伺っており、各団体では数名から数十名の当事者の方が参加されています。
当事者の方からは、伊豆潮風館とおおぞら号は存続してほしい、廃止するのであれば代替措置や民間サービスの情報提供を求めるといった御要望を頂いております。
障害者施策を検討する上で、当事者の意見聴取は重要と考えておりますので、引き続き、丁寧に御意見をお伺いしてまいります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください