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掲載日:2025年10月22日

令和7年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(立石泰広議員)

ホームドアの設置について

Q 立石泰広 議員(自民)

国土交通省は、1日の利用客が10万人以上の駅について、鉄道事業者に対し優先的にホームドアを整備するよう求めてまいりました。しかし、その整備を妨げているのは、設置にかかる多額の費用やホームの幅や強度といった構造上の問題であります。
また、都市部においてはバリアフリー料金制度が、地方部においては既存の国と地方自治体合わせて最大で3分の2の補助金が活用できる制度がありますが、乗り入れる車両ごとにドアの位置や数が異なる場合もあり、簡単には設置できない課題も残されています。
埼玉県においても、ホームからの転落防止対策として埼玉県鉄道駅ホームドア設置促進事業補助金を設け整備を支援していると承知しておりますが、実際に草加駅や蒲生駅など県内の一部駅で整備が進んでいますが、まだまだ全体の整備は十分とは言えません。
特に東川口駅はJR武蔵野線と埼玉高速鉄道が乗り入れる主要駅であり、1日の利用者数は県内でも上位に位置します。しかしながら、現時点でJR東川口駅にはホームドアの設置は実現しておらず、通勤通学の混雑時や転落事故防止の観点からも整備が強く望まれているところであります。
そこで、以下、企画財政部長に伺います。
まず、県内の鉄道駅におけるホームドア設置の状況と今後の整備計画について、県としてどのように把握し支援を行っているのか、お伺いします。
次に、JR武蔵野線の東川口駅、東浦和駅、南浦和駅におけるホームドア設置について、JR東日本とどのように協議を進めているのか。また、今後の整備見通しについて伺います。
最後に、ホームドア未設置の駅における安全対策について、県内各駅にホームドアが設置されるまでに時間がかかることと想定されますが、ホームドアが設置されていない駅での声掛けサポートなどソフト面の安全対策について、県として鉄道事業者にどのような要望を行っているのかをお伺いいたします。

A 都丸久 企画財政部長

まず、「県内鉄道駅におけるホームドアの設置の状況と今後の整備計画について」でございます。
県内鉄道駅におけるホームドア設置状況は、現在、31駅82番線に整備が完了しているところです。
今後の整備計画につきましては、毎年度、鉄道事業者にヒアリングを行うなど、鉄道事業者毎の整備計画を随時把握するよう努めております。
県の支援につきましては、令和2年度から補助対象の駅を1日の乗降客数10万人以上から1万人以上の駅へ拡大し、財政面での支援を強化するとともに、令和7年度からは、鉄道事業者のニーズに応じて複数年度にわたる補助に対応できるよう制度改正を行い、支援の充実を図ることにより鉄道事業者の整備を後押ししております。
次に、「JR武蔵野線の東川口駅、東浦和駅、南浦和駅のホームドア設置について」でございます。
議員御指摘のJR武蔵野線の東川口駅、東浦和駅、南浦和駅のホームドアについて、JR東日本は、令和13年度末頃までの整備を目指すと公表しております。
県といたしましても、ホームドアの整備促進は、鉄道利用者の安全確保の観点から、大変重要であると認識しております。
県ではホームドアを設置促進するため、県が事務局であり、JR東日本を含む県内鉄道事業者と市町村が参加する「鉄道沿線活性化連絡会議」において、令和7年度から新たにホームドアについても協議事項に加え、情報交換等を行ってまいります。
また、本年8月には伊藤副知事と私でJR東日本本社に直接出向き、今後のホームドアの整備計画や、整備にあたっての課題について意見交換を行ってまいりました。
その中で、JR東川口駅を含むJR武蔵野線の整備計画の進捗状況について確認したところ、現行計画を変更することなく令和13年度末までにJR武蔵野線の県内全ての駅でホームドアの設置を完了する予定であることが確認できました。
県といたしましては、今後もあらゆる機会を捉えて鉄道事業者に促進を働き掛けてまいります。
最後に、「ホームドア未設置駅での声かけサポートなどソフト面の安全対策について」でございます。
ホームドア未設置駅でのソフト面の安全対策は重要であり、特に視覚障害者の視点からの対策が肝要と考えます。
県では、ホームページおいて駅ホームでの声かけサポート方法の動画を作成して公開するとともに、「声かけ・サポートハンドブック」を作成し、誰でもダウンロードできるようにするほか、関係団体に冊子をお配りしております。
例えば、北本市社会福祉協議会ではガイドヘルパー等への講習用資料として利用され、また、県視覚障害者福祉協会が行っている駅での声かけ推進活動では、県も協力して鉄道利用者に配布しております。
他方、鉄道事業者に対しては、毎年、「ホームからの転落事故を防止するための措置の迅速な実施」として、「ホームドアの整備」のほかに、「内方線付き点状ブロックのできる限り早期の整備」、及び「声かけ・サポート運動などによる啓発活動の推進や駅員等による誘導案内の充実強化」について要望しております。
東武鉄道では、ホームドアが設置されていないホームにおいて、鉄道利用者がホームの端に近づくと注意喚起放送が流れるとともに、列車や駅員に通報する「ホーム監視装置」の設置を始めています。
今後とも、ホームドア未設置駅における安全対策について、鉄道事業者への要望を行うとともに、県民への啓発活動を関係団体と連携して推進してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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