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掲載日:2025年10月22日

令和7年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(立石泰広議員)

トイレ政策について-県有施設におけるトイレ政策について

Q 立石泰広 議員(自民)

まず、県有施設のトイレ整備の現状について確認します。
県有施設には、男性用小便器1万5,808基、男性用大便器8,835基、女性用便器1万6,308基、そして男女共用便器4,748基、合計4万5,699基のトイレが設置されております。水洗化については、農林部が所管するバイオトイレと都市整備部が所管する河川敷の一部のトイレを除き、ほぼ100パーセントが水洗化されていると承知しております。
一方で、洋式化の状況については、男性用大便器が79パーセント、女性用便器が78パーセント、男女共用便器は89パーセントとなっております。依然として洋式化が十分とは言えない現状にあります。特に高齢者や障害のある方、小さなお子さんを連れ添った方々にとって和式トイレの利用は大きな負担となっており、洋式化の推進は喫緊の課題と考えます。
また、設置数に注目しますと、女性用便器は1万6,308基に対し、男性用大・小便器は合わせて2万4,643基と約1.5倍の整備がなされています。数が少ない上に、女性の利用時間が総体的に長いことで行列が発生しやすい状況があり、依然として女性用トイレの混雑は各所で、特にイベントなどの際に多く利用者が集まる大規模集客施設では大きな課題となっております。
そこで伺います。
まず、県有施設におけるトイレの洋式化率向上に向け、今後どのように計画的に進めていくのか。また、ユニバーサルトイレの整備状況と今後の目標について、総務部長にお伺いします。
次に、大規模集客施設における女性用トイレの混雑緩和のため、更なる便器数の増加や多機能トイレの活用といった改善策をどのように検討しているのか、知事に伺います。
県民の誰もが安心して利用できるトイレ環境の整備は、安全・安心な県有施設の利用促進につながると考えております。県の積極的な取組を期待し、以上3点質問いたします。

A 表久仁和 総務部長

議員御指摘のとおり、高齢者や障害のある方、小さなお子さんを連れた方にとって、洋式化は優先して取り組むべき課題です。
これまでの取組では、利用頻度が高い箇所を優先しながら段階的に洋式化を進め、県有施設全体の洋式化率は約8割、そのうち知事部局の行政庁舎では9割を超えたところです。
今後、施設ごとに策定した長期保全計画に基づいて施設の改修を行う際に、利用者のニーズも踏まえながら、トイレの洋式化を進めてまいります。
次に、「ユニバーサルトイレの整備状況と今後の目標について」でございます。
普及が進んでいるバリアフリートイレは、車椅子を使用している方や様々な障害をお持ちの方、乳幼児連れの方などを対象としたトイレです。
ユニバーサルトイレはこれに加えて障害の有無、年齢、性別などにかかわらず、全ての人にとって使いやすいユニバーサルデザインに基づいて設計されたトイレです。
県では、令和5年度にユニバーサルトイレを本庁舎に設置しました。
設置に当たっては、車椅子使用者用、高齢者用、乳幼児を連れた方用、オールジェンダー対応と目的に応じた4種類の機能別の個室を整備し、本当に必要な方が利用しやすいよう機能分散の考えを取り入れています。
ユニバーサルトイレの整備には、従来のトイレよりも広いスペースの確保が必要となるほか、費用も多くかかります。
既存施設への導入においては、特に物理的な制約が大きいため、現在のところ県有施設全体を対象として具体的な目標を策定する段階には至っていませんが、今後、施設の大規模改修や新設の際に、ユニバーサルトイレの導入を積極的に検討してまいります。

A 大野元裕 知事

本県には、さいたまスーパーアリーナや埼玉スタジアム2○○2など、アクセスが良く、県内外から大勢 おおぜい の方が来場される大規模集客施設がいくつもあります。
こうした施設では、トイレの利用が集中する時間帯に女性用が混雑しやすい傾向があり、施設の状況に応じて混雑緩和の取組を行っています。
例えば、さいたまスーパーアリーナでは女性用トイレの比率を43パーセントから55パーセントまで柔軟に調整をしており、また、他の集客施設も含め、男性用トイレの女性用への転用や空き状況の可視化など、待ち時間を削減する取組をそれぞれ行っております。
女性用トイレの混雑緩和には、女性用トイレの占める面積を増やし、個室を増設することが有効ですが、既存の施設で新たなスペースを確保することは容易ではなく、また多機能トイレは、本来必要とする方への配慮も必要となります。
トイレは人間の生活に欠かせない、社会インフラの側面を持った衛生設備であり、女性用トイレだけが混雑する状況は改善されなければなりません。
国では、関係府省連絡会議を設け、好事例の収集やトイレの設置数に係る基準の見直し等を行い、ガイドラインとして取りまとめると聞いており、参考としたいと考えております。
県におきましても、前回の議員のご質問でトイレの重要性について縷々ご指摘もあったこともあり、女性用トイレの混雑緩和に向けて各施設の混雑状況を把握し、必要に応じた改善を進めてまいりたいと思います。

再Q 立石泰広 議員(自民)

大規模集客施設で女性トイレに対する配慮が知事から様々紹介されました。私は、今後は特に大規模集客施設については、当初からトイレの設計を1対1を目標にすべきではないかなというふうに思っております。
まず、川口市でも屋内型の水泳50メートルプールなどがこれから建設が真っ最中であります。そういった施設から、県の大規模集客施設については1対1を設計の段階から進めていくべきではないかと再質問させていただきます。

再A 大野元裕 知事

例えばその大規模施設、先ほどさいたまスーパーアリーナの例をとらせていただきましたが、イベントによって男性と女性の比が全く異なるといったことがございます。
そこで、先ほど申し上げたさいたまスーパーアリーナでは、トイレの仕切りが動くというんでしょうか、男性用と女性用の数が変わることになっています。それが男性が多いときには女性トイレの比率は43パーセントで、通常ですと同じ人数でも女性のほうが時間がかかるということに、混み合うというんでしょうか、なりますので、そのときには55パーセントで女性のほうが増えるといったスーパーアリーナの設計になっております。
こういったことを我々としても、設計の段階からつくってきておりますが、より適切な形が何であるかということを、今後もしっかりと模索をさせていただいてですね、トイレに女性だけがいたずらに並ぶといったことがないよう努めてまいりたいと考えております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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