トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 令和8年9月定例会 > 令和8年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 > 10月7日(水曜日) > 逢澤圭一郎(自民) > 令和8年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(逢澤圭一郎議員)

ここから本文です。
ページ番号:289285
掲載日:2026年10月23日
Q 逢澤圭一郎 議員(自民)
AX・DX時代の職員の人材育成と県民対応力についてお伺いいたします。
生成AIをはじめとするAI技術の急速な進展により、県庁業務の在り方は大きな転換期を迎えています。これまで職員が時間をかけて行ってきた情報収集や資料作成、データ整理といった業務がAIで代替される中、AX・DX県庁を実現することは極めて重要です。
その第一歩として、県庁では現在、チャットファーストの取組を行っているということですが、これはDX推進の第一歩であり、効率化をするためには当たり前にできるようになることが必要です。しかし、行政の仕事には高いコミュニケーション能力が求められます。相手の表情やその場の空気を読みながら伝え方や言葉を選んで説明することや、相手の側に立ち、何を言わんとしているのか聞き入れる姿勢といった対人スキルを養っていかなければなりません。時には、複雑な相談や強烈な苦情対応もあろうかと思います。チャットで効率化というだけでは、こういった事案への対応力が身に付いていくのか、懸念も出てきます。
また、人材育成という観点からも新たな課題が生じてくるものと感じております。AIやデジタル技術によって業務が効率化されれば、これまで若手職員が経験してきた仕事を覚えるための業務、試行錯誤しながら考える機会などが失われるがことになろうかと思います。
これから重要なのは、AIによる業務効率化を前提とした上で、県民に寄り添ったコミュニケーション能力を醸成する機会を含め、職員がどこで経験を積み、考える力を身に付け、どこで失敗し、どこで先輩職員から学ぶのかという、新しい日々の人材育成の仕組みを構築することが必要と考えます。知事の御所見をお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
議員御指摘のとおり、AI技術あるいはDX等が進展をしてもコミュニケーション能力は極めて重要で、埼玉県では全国に先駆けての独自の取組としてタスク・トランスフォーメーションを導入し、DXで生み出した時間を丁寧に、ハイタッチ業務、つまりフェイス・トゥ・フェイスで対応しなければならない業務等に丁寧に対応できるよう、制度として作り上げております。
他方、AI技術の進展により県庁業務が転換期を迎える中においても職員の人材育成は重要であり、各職場任せにすることなく、計画的な人材育成の構築が必要だと思います。
そこで、今年度からOJTの仕組みを再構築し、対面でのコミュニケーションを中核としながら、オンラインやチャットなどのデジタルツールの利点を生かしたOJTの実践に取り組んでいます。
この中で、新たに導入したOJT支援ツールを活用し、若手職員が指導職員と共に目標を設定し、日々の取組のフィードバックをすることで、考える力や対人スキルを段階的に習得できるような仕組みを設けました。
また、現場で県民対応を行う若手職員を遠隔地からオンラインで複数の先輩職員がサポートをするなど、場所や時間の制約を受けない人材育成も可能となっており、デジタル技術の活用による業務の効率化で生み出された時間で、若手職員が学んだことを実践し、経験を積み、先輩職員からフィードバックを受けることで自らの失敗に気付き、改善について考え、新たな学びを得る機会となると考えています。
今後も、学びと実践が循環する仕組みについて、技術の進展や働き方に合わせ不断の見直しを行い、県民ニーズに応えるために必要な対応力を持った人材育成に取り組んでまいりたいと考えます。
再Q 逢澤圭一郎 議員(自民)
学びと実践が循環する仕組みということで、非常に聞こえが良く、今、知事が答弁されたように人材育成が進んでいけば、大変優れた職員さんが育っていくんだろうと思うんですけれども、聞くところによりますと、この指導職員と若手職員の仕組み、新採用と4年目の職員が必須ということでやられるということでございます。ほかの職員はどうなのかなということになってしまいますので、それだけで県民に寄り添っていく職員というのができるんでしょうか。対人スキルを養っていけるのか、そのところを御答弁願います。
再A 大野元裕 知事
議員から御指摘をいただきました新採用、4年目のOJTに加えて、埼玉県では先ほど申し上げたとおり、例えばウエスタ川越等に遠隔臨場のシステムを設けて、新規採用のみならず、例えば職場に来たばかり、これは何年目という話ではなくてですね、職員も含めて、彼らが現場に行く際に、遠隔臨場でこちら側にいるベテラン職員が指導を行う、また一緒に行くと一人に対して一人しかできませんけれども、複数の箇所ができるような仕組みを設けております。
また、先ほど申し上げましたとおり、TXの取組では、それぞれの課所長に権限を与えて、DXで生み出した時間によって、ハイタッチ業務のようにコミュニケーションを行うような業務であったり、あるいは先輩と、それから必要な職員との間のコミュニケーションを行い、これが職員の育成につながるような仕組みも設けておりますので、4年目の職員だけではなく、多様なかたちでの人材育成の制度を作り上げております。