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掲載日:2026年7月10日
Q 杉田茂実 議員(自民)
人は誰しも年齢や障害の有無にかかわらず尊厳を持って生きる権利があります。行政の使命は、支援を必要とする方々ほど丁寧に支え、その人生を守ることではないでしょうか。
嵐山郷は、最重度の障害児者の暮らしの場であり、命を支える重要な拠点です。長年にわたり埼玉県の福祉を支えてきたこの嵐山郷のこれからを、県はどのように描いているのか伺ってまいります。
(1)嵐山郷の中・長期的な将来ビジョンについてです。
嵐山郷は、埼玉県社会福祉事業団による指定管理で運営されていますが、最重度の障害児者を受け入れる極めて公共性の高い施設において、県が理念や将来像を示さないまま運営だけが指定管理者に委ねられるようなことがあってはならないと考えます。
嵐山郷が設置されてから50年以上が経過しますが、県として今後の嵐山郷の中・長期的な将来ビジョンをどのようにお考えか、知事の御所見をお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
まず、「障害者支援施設 嵐山郷のこれからについて」のお尋ねのうち、「嵐山郷の中・長期的な将来ビジョンについて」であります。
嵐山郷は、昭和51年4月の開設以来、ちょうど50年が経過し、この間、社会情勢、そして障害者福祉を取り巻く状況も大きく変わってきております。
時代が変化する中でも、嵐山郷は、一貫して、民間施設では対応しきれない困難度の高い重度の障害児者を受け入れてきました。
嵐山郷では、障害児者への支援の度合いを示す6段階の区分において、最も重い「区分6」、その次に重い「区分5」に該当する入所者が占める割合は98.5パーセントとなっております。
嵐山郷の中長期的な将来ビジョンとしては、県立施設として、こうしたセーフティネットの役割を果たし続けていくことと考えています。
運営については支援の質と効率性の両立を図るため、指定管理者制度を導入しておりますが、安心・安全への十分な配慮、利用者本位の柔軟なサービス提供、効果的で効率的な管理・運営、さらには経営の安定など、県としての運営方針を明確に示した上で、指定管理者を選定しています。
また、築50年が経過していることから計画的な修繕等を進めることとしており、相部屋を個室化するなど、時代の変化に応じた生活環境の改善やデジタル機器導入による業務の効率化を図っております。
これからも、嵐山郷が本県の重い障害を抱えた方々のセーフティネットとしての役割をしっかりと担っていけるように取り組んでまいります。