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掲載日:2026年7月9日

令和8年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(美田宗亮議員)

「確かな学力」「シビックプライド」の成果を生み出すことについて

Q 美田宗亮 議員(自民)

我が国は今、人口減少、AI技術の進展、価値観の多様化など、社会構造そのものが大きく変化する時代を迎えております。その中で、未来を担う子供たちにどのような力を身に付けさせるのかは、県政の根幹に関わる重要課題であります。私は、これまで予算特別委員会や一般質問を通じて、学力向上、教育格差、教員負担、地域と学校との連携などについて繰り返し議論を重ねてまいりました。
近年、国においては個別最適な学びや主体的、対話的で深い学び、さらにはGIGAスクール構想など、新しい教育改革が進められております。しかし、その一方で、現場からは基礎学力の定着不足、学習意欲の格差、規範意識や公共心の低下を懸念する声も聞かれております。私は、どれだけ時代が変わっても、読解力、計算力、論理的思考力といった基礎学力こそが、子供たちの将来の可能性を支える土台であると確信しております。
また、地元への誇りや公共心、他者を思いやる心を育む教育も肝要です。とりわけ、人口減少時代に地域を支える人材を育てるためには、シビックプライドの醸成が欠かせないと考えております。
一方、本県においても、これまで学力向上施策や郷土教育など、様々な取組を進めてこられたのは承知しております。しかし、率直に申し上げて、それらが県民から見て目に見える成果として十分実感されているかといえば、私は課題が多いのではないかと感じております。
例えば、学力については、依然として家庭環境による差が大きく、子供たちの学習意欲にも二極化が見られます。また、地域学習についても、行事として実施することが目的化し、子供たちの意識変化や行動変容にまで十分つながっていないのではないかと思っております。さらに、現場では教員負担の増加により、本来子供たちと向き合うべき時間が圧迫されているという課題もあります。つまり、今求められているのは、何を実施したかではなく、子供たちにどのような変化が生まれたのかという成果視点への転換であると考えております。
その上で、学力向上については、基礎学力定着に重点を置いた支援の強化、家庭環境に左右されにくい学習機会の確保、さらには教員が子供たちと向き合う時間を増やすための環境整備を進めなくてはなりません。また、シビックプライドについても、単なる理念にとどめるものではなく、地域活動への参加や郷土学習の充実などを通じ、子供たち自身が地域とのつながりを実感できる教育へ進化させていく必要があります。
そこで、教育長に伺います。
本県は今後、これまでの教育施策の課題をどのように分析し、学力向上、シビックプライドの醸成について、実施することから成果を生み出すことへどのように転換していくお考えか、御所見をお伺いいたします。

A 石川薫 教育長

議員御指摘のとおり、教育の質の向上には、取組の実施状況だけでなく、児童生徒の資質・能力の育成にどのような成果をもたらしたかを検証し、改善につなげることが重要です。
学力向上については、これまで全国及び県の学力・学習状況調査の結果を分析し、指導上の課題の改善に取り組んできたことなどから、全国学力・学習状況調査においては県の平均正答率が全国平均を上回るようになってきました。
一方で、埼玉県5か年計画の施策指標の達成には至っていないため、今後は、調査結果の分析を各学校の授業改善に結び付け、継続的に検証・改善を行う仕組みを更に強化してまいります。
議員お話しのシビックプライドの醸成については、各学校の授業や学校行事を充実させることにより、郷土への愛着や社会参画意識を育んできました。
しかしながら、埼玉県教育振興基本計画の施策指標の「地域の歴史や自然について関心がある」と回答した児童生徒の割合については市町村によってばらつきがあるという課題もあります。
このため、児童生徒が地域とのつながりをより一層自覚できるよう、市町村に対し指導の好事例の更なる周知に努めてまいります。
県では、こうした取組を通じ、成果がより一層確実に表れるよう検証と改善を重ねながら、学力向上及びシビックプライドの醸成に取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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