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掲載日:2025年10月15日

令和7年9月定例会 「少子・高齢福祉社会対策特別委員長報告」

委員長 岡田 静佳

少子・高齢福祉社会対策特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されております案件は、「少子・高齢社会、地域医療、障害者並びにシニアを含めた人材活用に関する総合的対策」でありますが、今回は、「地域医療について」審査を行いました。
審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。
以下、主な論議について申し上げます。
まず、「医師確保対策について、埼玉県総合医局機構の地域枠医学生奨学金の貸与者のうち、本県出身者の割合はどうか。また、本県出身者への貸与の割合を高めることについて、どのように取り組むのか」との質問に対し、「これまで388人に地域枠医学生奨学金を貸与しており、そのうち230人が住所又は通学していた高校の所在地が埼玉県の方で、割合は59.3%である。また、地域枠を設定している大学に、出願資格を地元出身者に限定できないか確認したところ、入学生の学力を一定以上に保つため、本県の出身者だけに限定するのは難しいとの回答があった。本県出身者が地域枠に多く出願してもらえるよう、医学部を目指す県内の学生に地域枠制度のPRを図っていきたい」との答弁がありました。
次に、「災害時には医療資源や人材が地域ごとに偏在しやすい。今後、医療資源の地域偏在をどのように是正していくのか。また、秩父保健医療圏には災害拠点病院がないが、万が一災害が起こった場合、秩父地域ではどのような対応になるのか」との質問に対し、「地域偏在是正のため、災害拠点病院や災害時連携病院に指定できる可能性がある規模の医療機関に働き掛けていきたい。また、秩父地域で災害が発生した場合は、二つの災害時連携病院が事実上中心的な役割を担うが、県内外からの保健医療活動チームとも連携していくとともに、対応が困難な重症患者がいた場合は、救急車やドクターヘリ等で受入可能な域外の災害拠点病院等への搬送を想定している」との答弁がありました。
次に、「市町村におけるアピアランス助成事業及びAYA世代終末期在宅療養支援事業の利用件数や利用者からの評価はどうか。また、未実施市町村への働き掛けや助成額の妥当性の検証について、どのように行っているのか」との質問に対し、「令和6年度の市町村における利用実績は、アピアランス助成事業は33市町、1,477件、AYA世代終末期在宅療養支援事業は16市町、18件であった。利用者からは、アピアランス助成事業では、助成額は少ないが、がんにかかっている自分を市が支援してくれていることがうれしい、AYA世代終末期在宅療養支援事業では、病院の職員から、この制度があることで在宅での看取りを提案しやすくなった、との声を聞いている。未実施市町村には個別訪問を行うほか、各種研修会を通じて働き掛けている。助成額の妥当性については、アピアランスケアの専門家から、本県の助成額について一定の評価をいただいている」との答弁がありました。
以上、審査経過の概要について申し上げましたが、本委員会に付託されております案件につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。

 

  • 注意:氏名の一部にJIS規格第1・2水準にない文字があるため、第1・第2水準の漢字で表記しているものがあります。

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