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掲載日:2023年9月29日

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研究課題評価の公開(令和5年度)

研究課題評価の公開

  限られた研究資源で、効率的かつ効果的な研究開発を実施するために、研究課題の評価(以下「課題評価」という)を実施しています。課題評価において適切な助言を得ることで、研究員の創造性が十分に発揮できるように活用するものです。

  ここでは、課題評価の透明性を高めるとともに、試験研究について、広く県民の皆さまに知っていただくために、ホームページで公開いたします。

研究等評価委員会の設置

  「埼玉県農林水産試験研究機関研究課題評価実施要領(平成27年4月1日最終改正)」に基づき、厳正かつ公平性、客観性を確保するため課題評価を行う組織として、外部の有識者等で構成する研究等評価委員会(以下「評価委員会」という)を設置しています。

  令和5年度の評価委員会構成員は、次の10名です。

令和5年度評価委員会構成員(10名)

専門分野

氏名

現職等(令和5年9月現在)

作物全般

平澤 正

東京農工大学 名誉教授

園芸

荒木 陽一

高崎健康福祉大学農学部 生物生産学科教授

畜産

牛島 仁

日本獣医生命科学大学応用生命科学部動物科学科教授 

植物

米林 仲 

立正大学地球環境学部 環境システム学科教授

病害虫 高橋 賢司 元 一般社団法人 日本植物防疫協会技術顧問
食品 青柳 康夫  女子栄養大学栄養学部名誉教授

土壌肥料

相崎 万裕美

公益財団法人 肥料科学研究所 理事

農業政策

・普及

山永 高男

元 埼玉県農林部副部長(全国農業協同組合連合会 埼玉県本部 管理部 企画管理課 技術参与)

経営 佐藤 真紀 中小企業診断士
流通・販売 西村 依子 コープデリ生活協同組合連合会 生鮮調達農産部 農産グループ バイヤー

※ 敬称略

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課題評価の種類と公開

  評価委員会で行う課題評価には、下記の3つがあり、このホームページで公開するのは、令和4年度に終了した研究課題を対象にした「事後評価」です。 

課題評価一覧(3種類の評価とその概要)

事前評価

新たに実施する研究課題について、県民ニーズなど農林水産行政からみた緊急性や重要性、本県農林水産業への貢献の可能性、技術的な達成の可能性等、多様な観点から、課題化の妥当性を評価します。

事後評価

研究終了後、当該研究の成否について総括するとともに、新たな研究計画の策定等に活かすため、研究目標の達成の度合い、 研究成果の波及効果、県民生活や本県農林水産業への貢献度など研究内容の全般について、 総合的な観点から評価します。

追跡評価

事後評価だけではその成果が確定できないと判断された研究課題については、研究終了後一定期間経過後に、追跡評価を実施します。

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令和4年度に終了した課題の評価

  令和5年7月に埼玉県農業技術研究センターにおいて評価委員会を開催しました。評価は、完了課題の研究進行管理表及びプレゼンテーションをもとに、評価委員8名(令和5年7月時点)から評価をいただきました。

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令和4年度に終了した課題の評価

評価基準(事後評価)

  評価基準は「総合評価」です。

総合評価
  • S:目標が達成されており、成果が大いに活用(具体的に計画)され、本県の農林水産業等の発展や研究における優位性に貢献する。
  • A:目標が達成されており、成果の活用(具体的に計画)されている。
  • B:目標がおおむね達成され、今後、成果の活用が期待できる。
  • C:目標の達成度が不十分である。あるいは、今後、成果の活用があまり期待できない。

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評価対象課題と評価結果

研究課題1:栗品種「ぽろたん」の果皮黒変症に関する発生要因と対策技術
  • 研究担当:環境安全担当
  • 研究期間:令和元年度~令和4年度
  • 研究概要:「ぽろたん」果皮黒変症が多発する地域を対象に、土壌肥料と植物栄養の面から対策技術を確立することを目的として研究を実施した。

対策技術を検討した結果、「ぽろたん」果皮黒変果は土壌の石灰不足に起因している可能性が示された。そこで、土壌の交換性石灰及びpHが栗の生育適性値(交換性石灰:230~410mg/100g、pH:5.0~5.5)より低いほ場において、石灰資材を施用したところ、果皮黒変果の発生が低減することが確認された。

  • 研究評価:総合評価A
研究課題2:ネギネクロバネキノコバエ、黒腐菌核病を対象としたネギの防除体系の実証
  • 研究担当:病害虫研究担当
  • 研究期間:令和2年度~令和4年度
  • 研究概要:埼玉県北部のネギ産地で問題となっている新害虫「ネギネクロバネキノコバエ(以下ネギネ)」と「黒腐菌核病」に対応した省力的な統合防除体系を確立し、現地実証を行った。

ネギネは土寄せ時のジノテフラン粒剤施用により実用的な防除効果が得られ、液剤の土壌灌注に比べて作業の省力化が図られた。また、成虫発生期に合わせた薬剤散布により、液剤散布回数削減につながることも明らかとなった。

黒腐菌核病対策のためのピラジフルミド剤のセルトレイ灌注処理を組み合わせた体系防除は、収穫期となる2月の本病多発条件下でも有効と考えられた。

  • 研究評価:総合評価A
研究課題3:3大重要病害に抵抗性を持つイチゴ優良系統の育成
  • 研究担当:野菜育種担当、病害虫研究担当、遺伝子情報活用担当
  • 研究期間:平成30年度~令和4年度
  • 研究概要:いちご栽培において炭疽病、萎黄病、うどんこ病などの病害は、株の枯死や果実品質の著しい低下を引き起こし、直接的減収を招く。県内の主力品種である「とちおとめ」や「やよいひめ」は耐病性品種ではなく、県内各地で被害、減収が問題となっているため、各病害に抵抗性を有する品種、系統を交配親として利用し、3病害に対して複合抵抗性を有する優良系統の育成を目指した。炭疽病、萎黄病、うどんこ病の3病害抵抗性遺伝子を集積した2系統を作出した。
  • 研究評価:総合評価A
研究課題4:凍結受精卵を用いた遺伝的希少品種の豚群再構築手法の開発
  • 研究担当:養豚・養鶏担当
  • 研究期間:令和2年度~令和4年度
  • 研究概要:伝染性疾病の侵入による遺伝資源の消失を防ぐため、胚(受精卵)の凍結保存技術と移植技術を活用した遺伝資源の確実な保存と再構築手法を開発することを目的に実施。

春機発動前の未経産豚、発情が回帰する未経産豚及び経産豚に適した、過排卵誘起処理におけるホルモン種類およびタイムスケジュールを開発した。

また、これまでに採取しガラス化保存した受精卵の家系情報から、現在保存する受精卵のおよそ2倍の量が必要で、4年以内に豚群再構築が可能であることが明らかになった。

  • 研究評価:総合評価S
研究課題5:業務用米等の低コスト・多収生産技術の確立
  • 研究担当:水田高度利用担当
  • 研究期間:令和2年度~令和4年度
  • 研究概要:業務用米の需要に対応するため、多収性品種を乾田直播栽培し、品種特性を生かす施肥技術、生育ムラによる収量・品質の低下を防ぐリモートセンシングによる栽培管理法等を組み合わせた、業務用米等の低コスト・多収生産技術を確立した。作成した栽培マニュアルを元に現地への普及を図る。
  • 研究評価:総合評価A
研究課題6:トマト養液栽培(低段密植トマト栽培)の高温期における収量向上技術の確立
  • 研究担当:次世代技術実証普及担当
  • 研究期間:令和2年度~令和4年度
  • 研究概要:大規模施設における低段密植トマト栽培での周年計画生産を実現する上で課題となっている高温期の収量向上技術を確立するため本研究を実施。

遮熱剤塗布ではハウス内温度は大きくは下がらないが、果実温度が下がり、裂果による廃棄率が低下することが判明した。夏の高温に対しては遮熱剤塗布に加えカーテンでの遮光等によってハウス内温度を下げ、摘葉による呼吸消耗の抑制や下段の摘果等による草勢維持を合わせて行うことで、収穫量及び可販収量が高まることが判明した。遮熱剤の塗布は日射量の増える4月からの利用が経済的な効果を高めると判明した。作成したマニュアルをもとに現地への普及を推進した。

 
  • 研究評価:総合評価A

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お問い合わせ

農林部 農業技術研究センター 企画担当

郵便番号360-0102 埼玉県熊谷市須賀広784

ファックス:048-536-0315

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