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掲載日:2023年5月16日

平成28年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(石川忠義議員)

街路樹の適正管理・育成・啓発について

Q 石川忠義議員(県民

街路樹は、道路や周辺の景観を快適にするほか、道路の安全確保や延焼を防ぐ防災機能、遮音や遮光、二酸化炭素吸収、さらには昆虫や小鳥の生息地になるなど、環境を守る機能や人間に潤いを与える重要な機能、役割があります。
県は、街路樹について、平成19年1月に定めた街路樹・樹形再生マニュアルに基づいて管理を行っています。このマニュアルは、樹木の特性を生かし、街路樹としての機能が発揮でき、生き生きと樹木が育つ方法を定めています。
しかしながら、実際には、街路樹によっては見るだけで心を痛めるようなぶつ切りや枝おろしもあります。県としては、生き物としての樹木を適正に管理・育成し、街路樹の持つ機能、役割を最大限生かし、県民生活に役立てる姿勢が必要と考えます。街路樹に対する県の認識と現在の街路樹のせん定頻度、方法について、県土整備部長にお伺いします。
また、街路樹のせん定を業者に発注する際の特記仕様書では、単に「せん定の基本を忠実に守り、やわらかな樹形をつくる」、「全体の樹高、下枝高、枝葉密度を統一し、並木の統一美を表現する」などと定めています。本来は、街路樹・樹形再生マニュアルに沿い、空間的に余裕があり、安全上も支障がない範囲で、できるだけ自然樹形とし、さらに不要なせん定は控えるべきです。街路樹・樹形再生マニュアルを徹底すべきですが、県土整備部長の考えをお伺いします。
そして、街路樹を管理する上で必ず必要なのが、道路沿線に住む方々や通行する方々など県民の、街路樹の機能、役割、必要性についての理解です。毎年、県には街路樹の落ち葉などによる苦情も多く寄せられていると認識しています。このまま社会の多様化が進行し、街路樹が邪魔だ、不要だとの理解が広まれば、県民全体にとっても好ましい方向ではありません。まずは道路の担当部署は、道路整備工事に伴う説明会や訪問時など機会あるごとに啓発も行うべきですが、県土整備部長の考えをお伺いします。
また、これまであまりありませんでしたが、埼玉県の緑全体についての保全・啓発などをするときに、街路樹についても言及する機会を増やし、啓発を行うべきですがいかがか、環境部長の考えを伺います。 

A 浅井義明 県土整備部長

まず、街路樹に対する県の認識と現在の街路樹のせん定頻度、方法についてでございます。
街路樹は美しい景観を創出し、防災や良好な生活環境に寄与するなど、沿道や道路利用者に潤いや安らぎを与える役割があるものと認識しております。
街路樹のせん定の頻度についてでございますが、短いもので毎年、長いもので2、3年に1度実施しております。
また、せん定方法については、樹木の特性を生かした樹形となるよう、切り詰めせん定や枝抜きせん定など適切な対応を心がけております。
次に、「街路樹・樹形再生マニュアル」を徹底すべきについてでございます。
県では、業務の基本となる発注時の仕様書に自然樹形を保てるよう、せん定方針を定めております。
一方で、道路管理者は信号や標識などを見やすくし、電線への接触や枝の落下等が生じないよう、せん定する必要があります。
加えて、沿道住民からは日照阻害、落葉、害虫等、様々な要望が寄せられており、これらにもお応えする必要があります。
このような状況から、やむを得ず枝を切り詰める場合でも、街路樹・樹形再生マニュアルに基づき、せん定を行うよう努めております。
今後も、マニュアルを踏まえ街路樹の適正な管理や育成ができるよう、せん定業者の指導を含め適正に取り組んでまいります。
次に、道路の担当部所が行う啓発についてですが、これまでも植樹に関する御意見、御要望に対しホームページなどで、できる限り役割や必要性を説明してまいりました。
このほか、植樹の管理方針について看板等を設置して、周辺地域の皆様にお知らせしている箇所もございます。
今後も、周囲の景観にマッチした美しい街路樹を適切に保全し、県民の皆様に愛される道路の維持管理に努めてまいります。

A 半田順春 環境部長

緑全体を啓発する際、街路樹の啓発の機会を増やすべきについて、お答えを申し上げます。
都市化が進み住宅や中高層の建物が立ち並ぶ中で、街路樹は木陰を作り、私たちに潤いや癒しを与えてくれる貴重な緑です。
例えば、埼玉会館前のケヤキは、季節の変化や安らぎを感じさせてくれます。
緑を育成し保全するには、街路樹などの身近にある緑の大切さを県民の皆様に実感していただくことが大切だと考えています。
未来を担う子供たちを対象に実施している「みどりの作文・絵画コンクール」には、毎年、街路樹を題材にした応募作品があります。
今年度の特別賞受賞作品には、街路樹が四季の移り変わりを教えてくれると書かれた作文や、神社の参道の並木を描いた絵画もありました。
子供たちが街路樹を大切な緑と実感している作品でした。
このため、平成28年度は、緑の少ない駅前広場や駅から続く街路に季節感のある樹木を植栽する事業を実施したいと考えております。
また、ラグビーワールドカップ2019の試合会場となる熊谷スポーツ文化公園では、多くの来場者に涼しさと潤いを感じていただくため、並木道や木かげ道を整備いたします。
これらの植栽に当たりましては、広く県民参加で整備し、完成後は自動車税の納入通知書に同封するリーフレットやホームページなどで紹介します。
今後とも、私たちの生活に潤いと安らぎを与えてくれる身近な緑のひとつとして街路樹の大切さをしっかりと啓発してまいります。

再Q 石川忠義議員(県民

先ほど2つ目の質問の中で、街路樹・樹形再生マニュアルの徹底について、業者に指導を含め徹底していくというふうに言っているんですけれども、平成26年の12月議会でもこのことは取り上げられています。そのときにも、街路樹・樹形再生マニュアルを基本にしてやっていくと言っているんですね。それだけれども、今現在、徹底できていない部分があります。どうやって徹底していきますか、きちんとできるように。その方法論について説明をまずしてください。
それから、機会あるごとに啓発すべきですがということで伺ったんですが、看板を出していくですとか、愛されるものにしていくということで、これは理解しました。理解するんですけれども、機会あるごとに担当の課で出かけていったときに、例えば落ち葉で苦情が出て、それを処理しに行ったときに伝えてもいいわけですし、機会あるごとに、やっぱり街路樹の必要性というのはもう認めているわけですから、説明をする手間をちょっとかければいいと思うんですよ。でなければ理解が広がらなくて、常に街路樹って悪者なんだと言われて、じゃ、はい、処理します、悪者なんだ、はい、処理しますということがずっと続けられてしまいます。機会あるごとに、街路樹の必要性について啓発をするということでよろしいかどうか、県土整備部長に伺います。

再A 浅井義明 県土整備部長

まず、街路樹のせん定の方法論についてということでございました。
平成26年12月議会を受けて、県土整備部では街路樹のせん定をする際に、先程議員のお話にもございましたマニュアルを業者に提示し指導してまいりました。
今後はそれをさらに一歩進めて、仕様書にマニュアルを遵守することを明記するよう各事務所に指導してまいります。
機会あるごとに啓発することについては、その都度やっていくよう各県土整備事務所に指示をしてまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

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