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掲載日:2026年3月26日
Q 小森克己 議員(民主フォーラム)
昨年、日本への訪日観光客数は、日中関係の悪化等にもかかわらず史上初めて4,000万人の大台を突破しました。一方で、県内のホテルや旅館の業界団体からは、「インバウンド需要を十分取り込めず、依然として経営が厳しい」との声が届いております。
実際、政府観光局が発表している観光、レジャーを目的とした訪日外国人の2024年の都道府県別訪問率を見ると、1位の東京都は48パーセント、2位の大阪府が43パーセント、3位の千葉県が36パーセントであるのに対し、埼玉県は僅か0.8パーセントにしかすぎません。原因として、観光コンテンツの不足や観光地へのアクセスの不便さなどが広く指摘されるところです。
さて昨年、大阪関西万博で空飛ぶクルマが話題となりました。今年はアラブ首長国連邦や中国で空飛ぶクルマの就航が予定され、空飛ぶクルマの商用化元年として注目が集まっています。また、来年からは日本でも東京都で空飛ぶクルマの商用運航が予定され、東京都は政策企画局を司令塔に財務局、都市整備局、港湾局など都庁横断プロジェクトとして取り組んでいます。
プロジェクトの実施事業者ANAホールディングスは、最高時速320キロの機体を用い、都心と成田空港を10分から20分程度で結ぶとの計画が報じられています。また、これまで往復で少なくとも4時間は要していた都内と富士山との間を、渋滞に巻き込まれることなく片道20分で進む構想も披露されています。
もし、埼玉県で空飛ぶクルマが就航されれば、羽田空港や成田空港から大宮まで20分程度でつないだり、川越や秩父、大宮などの県内の観光地を一日で周遊することも可能になると予想されます。
また、埼玉県にはホンダのEVのマザー工場がありますが、現在、ホンダも空飛ぶクルマの開発を行っています。将来、生産拠点の誘致に成功すれば、県内の自動車関連企業に大きな事業機会がもたらされ、航空関連企業の集積なども期待されます。
空飛ぶクルマは、将来、自動車産業の半分弱の市場規模になるとも予測され、渋滞の影響を受けない日常の交通手段や救急医療、災害救助など、様々な用途での使用が見込まれています。
埼玉県は、所沢航空記念公園に象徴される航空の発祥の地であり、航空への思い入れの強い地域です。まず初めに、観光目的から空飛ぶクルマの就航をいち早く検討し、飛んで埼玉を目指すべきと考えますがいかがでしょうか。知事の御所見をお聞かせください。
A 大野元裕 知事
空飛ぶクルマは、迅速で快適な次世代の移動手段として大きく期待されているところであります。
議員お話しのとおり、都内の空港と県内観光地を結ぶ空飛ぶクルマが就航すれば、利便性が高まるとともに、そのこと自体が有力な観光コンテンツとなると考えます。
一方で、国の「空の移動革命に向けた官民協議会」では、機体や離発着時の安全性の確保、騒音などへの環境の配慮や運航環境の整備など、実用化・商用化に向け様々な課題について検討を進めている段階と認識をしています。
実際に、大阪・関西万博では、当初想定されていた商用運航が見送られ、デモンストレーションとして飛行したものの、機体の一部が落下するトラブルなどが発生したと聞いております。
直ちに「翔んで埼玉」とはいきませんが、空飛ぶクルマは、観光誘客に寄与するコンテンツとなるだけではなく、移動手段を劇的に変える可能性を秘めていることから、引き続き国や東京都の動向などを注視してまいります。