令和7年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文（小早川一博議員）

学校現場におけるエアコン設置について-県立学校の体育館エアコンの全校設置を

Q　小早川一博　議員（公明）

今年の夏、日本各地で記録的な猛暑となり、県立学校の体育館環境の改善は喫緊の課題です。
県は防災拠点校となる体育館へのエアコン整備を進めていますが、現状では防災拠点校とそれ以外の学校との間で授業や学校行事における生徒の教育環境に明確な差が生じています。設置されている学校でも、生徒や先生からは「使用が制限され、暑さを我慢しながら大型扇風機で対応していた」との声もあります。
文教委員会の所管事務調査において教育長は、エアコンが設置されていない学校について何らかの対策ができないか、しっかり検討するとの旨の答弁をされており、どのような検討がされてきたのか、教育長にお伺いいたします。
また、防災拠点校の体育館エアコンについては、長期避難生活において熱中症等の危険がない安心・安全な環境を確保するため、計画を前倒しし設置を進めています。一方で、防災拠点校を除き、特別支援学校を含めた県立学校の指定避難所となっている学校は107校あります。
2026年度以降も延長方針が示されている財政上有利な緊急防災・減災事業債などを活用し、早期に設置を進めていくべきと考えますが、教育長の見解を伺います。
最後に、他県では茨城県、群馬県、東京都、奈良県、愛知県、大阪府、福井県、福岡県が全校設置計画を立て整備を進めています。これまでの答弁で、計画的に整備ができるよう財源の見通しも含め検討していくと教育長は繰り返し述べられていますが、何年度までの設置を目指し計画を検討されているのか、教育長の見解を伺います。

A　日吉亨　教育長

県では、県立学校の暑さ対策の検討を進めるに当たり、体育館にエアコンが設置されていない学校に対し、大型扇風機などの保有状況を調査したところ、全ての学校で整備されていることを確認しました。
また、その使用方法については、体育館内の暑さ指数を下げるため複数台の大型扇風機を用いて、換気を行っている事例などがありました。
一方で、近年の記録的な猛暑を踏まえますと、議員お話しのとおり、こうした対応では十分とは言えず、更なる対策としてエアコンを整備することは極めて重要であると認識しているところです。
次に、有利な財源を活用した早期の体育館エアコン整備についてです。
多額の予算が必要となる体育館へのエアコン整備を着実に進める上では、財政上、有利な財源を積極的に活用することは、必要と認識しております。
防災拠点校を除く体育館のエアコン整備については、特別支援学校の過密状況の解消に向けた整備や校舎の老朽化対策なども必要な状況の中、財源の見通しを含め、検討してまいります。
次に、体育館エアコンについて、何年度までの設置を目指し、計画を検討しているかについてです。
繰り返しになりますが、県では、近年の異常な暑さの中で、教育環境を改善するため、将来的には、全校の体育館にエアコンを整備することは極めて重要であると認識しております。
他方で、エアコンの全校整備については、財源の見通しを含め検討する必要があると考えており、現時点ではその時期を明示することはできませんが、計画的に整備できるよう、引き続きしっかりと検討してまいります。

再Q　小早川一博　議員（公明）

先ほど答弁の中で、時期を申し上げることはできないというふうな御答弁が教育長からございました。
全校設置計画を立てている他府県の例も挙げさせていただきました。近隣の群馬県では、全校の設置計画を立てて、令和10年までに全校の設置をすると明言して今取り組まれています。目標、ゴールを明確にしているからこそ、計画的に進められるものだというふうに理解をしております。
教育長は、計画的にとおっしゃる中で、その計画には何年度までということで最終年度も盛り込まれるのか、その点を再質問させていただきます。

再A　日吉亨　教育長

県立学校の施設につきましては、特別支援学校の過密状況の解消に向けた整備を計画的に実施しているほか、校舎の老朽化対策なども必要な状況となっております。
一方で、学校現場からは、「児童生徒の体育的活動に制限がかかってしまう。」などの声も聞いており、猛暑の中で運動などしている児童生徒の学習環境を改善するために、エアコンを整備することは重要と認識しております。
全ての県立学校における体育館のエアコン整備につきましては、最終年度を明記するかどうかも含めまして、今後しっかりと検討させていただきたいと思います。

 

 

• 上記質問・答弁は速報版です。
• 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
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