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掲載日:2025年12月22日
Q 小早川一博 議員(公明)
先日、欧州のユースワークについてお話を伺う機会がありました。実際にスウェーデン、フィンランドのユースセンターを視察された方が、ヨーロッパのユースワークの文脈では、しばしばスペース(空間)とブリッジ(橋)という二つの概念が語られるとのこと。若者が安心して過ごせる空間(スペース)と、そこから社会や未来へとつながる機会(ブリッジ)をいかに両立させるかが大事と言われていました。日本のこども・若者の支援、居場所づくりと参画に向けた取組においても、非常に重要な視点だと感じました。
現地のユースワーカーは、自分たちがどのような地域にいるのかを正しく理解することが何よりも重要と語られていました。地域の歴史的背景や、そこでどのような問題が起きているのか、そこに住む若者たちが抱える悩みや思いは何か、若者と地域ごとに異なるニーズに合わせたアプローチが求められます。正にユースワークは、目の前にいる若者、そして地域で起きている問題や背景によって形を変える、関わりの中で柔軟に変容していくプロセスとも言えるのではないでしょうか。
こども家庭庁においてユースワークの研究が進められています。ヨーロッパを中心に広がってきたユースワークは、より良い社会をみんなでつくるためのプロセスとも言われています。国内においては、若者を地域の中で支える活動とか、若者のための若者による若者と共に行う様々な活動、また、若者も社会も変わる、共に変化するのがユースワークなど、それぞれに考えるユースワークは様々です。
ユースワークと向き合い、どのように考え、取組を進めていくかが重要だと考えます。知事のお考えになるユースワークとはどのようなものか、今後のこども・若者の居場所と参画に向けた取組と併せてお伺いします。
A 大野元裕 知事
ユースワークにはいろいろな考え方がありますが、私は、ユースワークとは「若者が自分でどう過ごすのか決められる場を提供し、その場を共につくっていくことを大切にする考え方」であると認識しております。
昨年10月から運用を開始した県のバーチャルユースセンターでは、こども・若者は、その場にいる他の利用者と支援スタッフであるユースワーカーとの関わり方を見ながら、「この人なら話を聞いてくれそうだ」と思う者に話し掛け、うまく言えない場合にはユースワーカーが引き出してまいりました。
そうすると、自分の気持ちを仲間と共有できるようになり、他の人にもこうした体験をしてほしいと考え、働き掛けるようになるそうであります。
今後のこども・若者の居場所と参画に向けた取組については、引き続きこども・若者の考えを尊重しながら、ユースワーカーと共に居心地のよい場をつくるとともに、このような活動を積み重ねることにより、一人でも多くの参画につながるよう取り組んでまいりたいと思います。
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