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掲載日:2025年10月22日

令和7年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(杉田茂実議員)

本県の農業振興について-農業技術研究センターの整備について

Q 杉田茂実 議員(自民)

さて、県民の食生活を支える農業技術の開発は、正に農業生産の根幹を担う重要な役割を担っています。そのための研究拠点である試験研究機関においては、最新の技術や設備を導入し、効率的な研究体制を構築していくことが不可欠です。
しかしながら、本県の試験研究機関の施設は老朽化が目立ちます。先日、私の地元熊谷市にある農業技術研究センターの施設を久々に見学しました。平成27年度の組織編成に伴い一部施設の新設は行われましたが、再編前から引き継がれた畜産関係の既存施設などは築年数が長く、老朽化が進んでいるという表現を通り越した状況となっております。こうした状況では研究活動が円滑に実施できず、研究の質の低下につながるのではないでしょうか。
世の中の技術革新が進む中、研究設備の老朽化は研究の遅れにもつながりかねず、本県の農業を牽引していくためにも、試験研究機関の設備投資は喫緊の課題です。県の試験研究機関がこれまで以上に研究成果を上げ、本県農業を牽引していく存在になれるよう設備投資を一層充実させるべきと考えますが、農林部長のお考えをお伺いいたします。

A 竹詰一 農林部長

農業者の減少や高温被害の増加など農業生産の課題が深刻化する中、本県農業が持続的に発展していくためには、現場の課題や収益性向上に資する研究を進め、迅速に現場へ展開していくことが重要です。
そのためには、昨今の技術進展を踏まえた研究にしっかり取り組むことができる環境を整えていくことが必要です。
そこで、農業技術研究センターでは、限られた予算を効果的に活用して施設の経年劣化や老朽化に対応するため、施設の修繕・更新に優先順位をつけて、計画的なメンテナンスに取り組んでいます。
具体的には、令和3年度には第一豚舎、令和6年度には衛生隔離用豚舎の更新を行いました。今年度は一定の温度と湿度のもとで発芽割合等を調査する恒温恒湿器を導入する予定です。
また、令和2年度に、葉の色から水稲や麦の施肥のタイミングを判断できるマルチスペクトルカメラ搭載ドローンを整備しました。令和5年度には、人工気象室を新たに設置し、暑さにも寒さにも耐性がある水稲新品種の開発に活用しています。
今後も、農業技術研究センターの施設・設備等の修繕、更新を計画的に実施し、本県農業をけん引できるよう努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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